スキンケアアイテムの1つである化粧水は、毎日の肌の手入れに欠かせません。
化粧水に含まれる成分は製品ごとに異なるので、ご自身の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
そこで本記事では、化粧水に配合されている成分や、ご自身の肌に合った化粧水の選び方などを詳しく紹介します。
化粧水を正しく選んで、効果的にスキンケアしたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
化粧水の役割
化粧水が持つ役割は、以下のとおりです。
役割①肌の水分を補う
化粧水の主な役割は、肌の水分を補うことです。
クレンジング後や洗顔後は、肌の水分や油分が洗い落とされているため、保湿力が低下した状態です。
特に、温水で洗顔すると肌表面の温度が高くなり、肌に含まれている水分が蒸発しやすくなります。
このような場合に化粧水を使用すると、配合されている成分が肌表面の層である「角層」のすみずみまで届き、肌の乾燥を防いでくれます。
潤いのある肌を保つためにも、洗顔後はできるだけ早く化粧水を使用して、肌の水分を補いましょう。
役割②美容液などの成分が浸透しやすくする
化粧水には、肌を柔らかくして、美容液や乳液の肌馴染みをよくする役割もあります。
つまり、化粧水は、肌の角質層の隅々までに美容液や乳液の成分を届けるための、後押しをしてくれるスキンケアアイテムだといえます。
美容液や乳液は、肌が柔らかい状態でないと十分に浸透しないため、化粧水のあとに使用しましょう。
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スキンケアが化粧水だけでは不十分である理由
化粧水には、肌に水分を与えて柔らかい状態に整える効果がありますが、揮発性の高い成分も豊富に含まれているため、水分が蒸発しやすいです。
化粧水と一緒に、ご自身の肌にもともと含まれていた水分も蒸発してしまうため、かえって肌の乾燥を進める可能性があります。
化粧水には、水分を肌に閉じ込めておく効果は期待できないので、ほかのスキンケアアイテムも併用して肌の潤いを保持しましょう。
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化粧水に配合されている成分
ここからは、化粧水に配合されている成分とあわせて、使用することで期待できる効果を紹介します。
化粧水を購入する際にはぜひ参考にしてみてください。
成分①グリセリン・ヒアルロン酸
「グリセリン」は、保湿性に優れる成分です。 肌の水分の蒸発を抑えるだけでなく、外部から水分を引き寄せ、肌に潤いを与えるはたらきもあります。
また、保湿力においては「ヒアルロン酸」も重要な成分の1つです。
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成分②カルボキシビニルポリマー・エタノール
「カルボキシビニルポリマー」や「エタノール」などは、化粧水の使用感に関係する成分です。
カルボキシビニルポリマーは、とろみがあり、化粧水の液だれを防ぐほか、使用感をよくします。
エタノールは、揮発性があるものの、肌の皮脂や汚れを浮かせて、皮膚を引き締める効果が期待できます。
成分③防腐剤・酸化防止剤
化粧水をはじめとしたスキンケアアイテムには、製品の効果を保つために、防腐剤や酸化防止剤が含まれています。
防腐剤には、化粧水に配合されている保湿成分に雑菌の繁殖を防ぐ効果が、酸化防止剤には、成分の酸化を防ぎ、品質を長持ちさせる効果があります。
化粧水のよくある質問
ここからは、化粧水について寄せられることが多い質問にお答えします。
無添加化粧品とは?
化粧水をはじめとしたスキンケア用品の「無添加」という表記に、明確な定義はありません。
しかし、一般的には、保存料や香料(旧表示指定成分)が含まれていない製品が、「無添加化粧品」とよばれることが多いです。
ただし、これらの成分が入っていないアイテムであっても、体質や肌の状態によっては、肌トラブルが起こる可能性があるため、製品の成分表示を入念に確認しましょう。
普通の化粧水と薬用化粧水の違いとは?
「薬用化粧水」とは、肌の水分補給や保湿、肌荒れなどを防ぐ効果があると認められている製品のことです。
化粧品と医薬品のあいだに位置する「医薬部外品」に該当します。肌への刺激が優しい成分が配合されている製品が多く、緩やかな効果が期待できます。
化粧水の適切な使い方
化粧水の効果を引き出すためには、適切な方法で使うことが大切です。
以下に、化粧水の効果が十分に得られる使い方を紹介します。
化粧水の適切な使い方
- 500円玉ほどの大きさの化粧水を手のひらにとる
- 額・両頬・鼻・顎に分けて肌表面に置く
- 顔の中心から外側に向けて顔全体に広げる
- 目頭や目じりなどの、くぼんだ部分を指先でなじませる
- 手のひらで顔全体をやさしくプレスする
上記で挙げた使い方を意識するだけでも化粧水の効果を高められるので、ぜひ試してみてください。
自分に合った化粧水を選ぶ際に押さえておきたいポイント
ひと口に化粧水といっても、製品ごとに配合されている成分や効果は異なります。
そのため、ご自身の肌に合う化粧水がわからない方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、ご自身の肌に合った化粧水を選ぶために、押さえておきたいポイントを紹介します。
ポイント①肌タイプに合った化粧水を使用する
肌のタイプは「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」の5つに分かれており、それぞれ特徴が異なります。
ここからは、肌のタイプごとに、おすすめのスキンケアアイテムを紹介します。
普通肌
肌のキメが整っており、ほどよいハリとツヤのある肌が「普通肌」です。
乾燥する季節は保湿力の高い乳液を、汗をかきやすい季節はさっぱりとしたテクスチャーの化粧水を使用するといった、肌の状態や調子に合わせた使い分けをおすすめします。
乾燥肌
肌の水分量が少なく、常に乾燥している状態の肌のことを「乾燥肌」といいます。
肌に十分な潤いを与える化粧水と、その水分を閉じ込める乳液を使用すれば、肌に潤いを与えられるでしょう。
脂性肌
肌の水分量よりも皮脂量が多く、肌表面にテカリが見られる肌のことを「脂性肌(オイリースキン)」といいます。
毛穴が目立ちやすく、肌荒れなどが起こりやすい傾向にあります。
脂性肌の方は、余分な皮脂、ならびに皮脂に付いた老廃物などを落とすスキンケアが必須です。
皮脂や汚れの吸着率が高い、クレイや炭を配合した洗顔料をおすすめします。
関連記事>>肌荒れ予防につながる「正しい洗顔方法」と洗顔料の種類まとめ
混合肌
「混合肌(コンビネーションスキン)」とは、顔の部位によって皮脂の分泌量が異なり、乾燥肌と脂性肌が混ざったような肌質のことです。
顔全体の水分が不足していることが多いので、肌に潤いを与える効果が期待できる化粧水の使用をおすすめします。
化粧水で肌の水分を補ったら、顔の部位に合わせて、乳液をつける量を調整しましょう。
乾燥しやすい目元や頬の部分には乳液を浸透させ、額や鼻などの皮脂の分泌が多い部位には、乳液を薄く伸ばすようにつけます。
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敏感肌
肌表面の潤いが低下して、刺激を受けやすい状態の肌を「敏感肌」といいます。
敏感肌の方のスキンケアで気をつけなければならないことは、スキンケアアイテムに配合されている成分の刺激の強さです。
スキンケアアイテムに配合されている成分に対して、肌が敏感になっているため、肌に優しい成分が配合されている化粧水などを選びましょう。
ポイント②肌に必要な成分が配合された化粧品を選ぶ
化粧水をはじめとしたスキンケアアイテムのパッケージには、配合されている成分が記載されています。
ご自身の肌タイプや状態を把握したうえで、ご自身にあったスキンケアアイテムを選ぶことで、美しい肌を維持できます。
たとえば、肌の乾燥にお悩みの方は、保湿力が高い化粧水や乳液を使用すれば、肌の水分を保持できるでしょう。
ただし、配合されている成分が肌に合わず、肌の様子が悪化してしまった場合は、ただちに使用を中止して、速やかに皮膚科を受診してください。
ポイント③香りやテクスチャーも考える
化粧水は日常的に使うアイテムなので、毎日でも使い続けられると思える香り、そして使い心地のよいものを選びましょう。
たとえば、好みの香りのスキンケアアイテムを使用することにより、気分が落ち着いてリラックス時間が過ごせます。
化粧水には肌の水分を補う成分が豊富に配合されている
いかがでしたでしょうか。
化粧水には、肌の水分を補って柔らかくする効果があるため、美容液や乳液の成分が浸透しやすくなります。
なお、化粧水の種類はさまざまで、防腐剤などが配合されていない無添加化粧水や、医薬部外品である薬用化粧水といった製品もあります。
成分表示をよく確認して選ぶことで、肌トラブルの予防にも効果が期待できるでしょう。
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ご自身の肌に合った化粧水をお求めの方は、ぜひご覧ください。