正しい保湿の方法とは?保湿ケアの基本と肌のうるおいを保つための注意点
保湿は、うるおいのある肌を保つために欠かせない肌ケアの1つです。
洗顔や入浴のあと、独自の保湿ケアを行っている方も多いでしょう。
しかし、保湿ケアを行っていても、その方法が間違っていると肌は乾燥してしまいます。
美しくみずみずしい肌を保つためには、正しいケアの方法を確認し改善する必要があります。
ここでは、正しい保湿ケアの方法を解説するため、美しい肌を保ちたいとお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
洗顔や入浴のあとの保湿ケアで大切なことは?
保湿ケアは、基本的に肌が乾燥してバリア機能が低下した状態のときに行うべきです。
特に朝の洗顔後や、夜の入浴のあとは肌が乾燥しやすくなっているため、しっかりと保湿を行うことが大切です。
ここからは、肌のバリア機能とはどのようなものなのか、また保湿の重要性を解説します。
肌のバリア機能とは?
バリア機能とは、皮膚の表皮の角質層にある、肌を保護するための機能のことです。
人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織から成り立っており、一番内側にあるものが皮下組織で、外側にあるものが表皮です。
この表皮は、さらに基底層(きていそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・顆粒層(かりゅうそう)・角質層(かくしつそう)の4つに分かれています。
なお、この4つのなかで肌のうるおいをもっとも左右する組織は角質層です。
角質層には、角質細胞同士をつなぐ細胞間脂質や、皮脂腺から分泌された皮脂によって作られる皮脂膜、角質細胞内にある天然保湿因子があり、これらは保湿因子とよばれています。保湿因子がバランスよく保たれていることで、肌を紫外線や摩擦などの外的刺激から守るバリア機能が働き、そのおかげで肌の水分も保持されます。
つまり、バリア機能は肌の保護や水分の保持を行う役割を持っているというわけです。
しかし、この保湿因子のバランスが崩れると、肌が乾燥しバリア機能が低下するため、肌は刺激を受けやすくなってしまいます。
うるおい不足は見た目にも影響
保湿因子のバランスが崩れて肌が乾燥すると、バリア機能が低下するだけではなく見た目にも大きな影響が出ます。
たとえば、肌がごわつくという肌トラブルや、吹き出物ができるといった肌荒れに悩まされる場合があります。
また、肌のキメが荒くなり乾燥による小じわなども目立ちやすくなるでしょう。
このような肌トラブルや肌荒れを防いで、若々しい肌を保つためには、乾燥を防いでうるおいをキープすることが大切です。
関連記事>>保湿を心がけたい人向け 肌のうるおいを保つ洗顔方法とは?
肌の保湿力が低下する原因
先ほど、保湿因子のバランスが崩れることで肌が乾燥すると説明しましたが、そもそもどのようなことが原因で保湿因子が減少してしまうのでしょうか。
ここからは、保湿因子が減少する主な原因を解説します。
原因①季節や室内環境の変化
気温の変化は、角質層にある保湿因子が減少してしまう原因の1つです。
特に、季節が秋から冬へ変わっていくときは、気温が急激に下がるため空気が乾燥します。
空気が乾燥している場所で長時間過ごしていると、角質層から水分が奪われてしまうため、肌が乾燥してしまうのです。
また、冷暖房が効いている室内も空気が乾燥しているので、注意が必要です。
関連記事>>乾燥肌を予防する体の正しい保湿ケア+マストアイテム
原因②浴びた紫外線でのダメージ
紫外線を浴びることも、肌の乾燥につながります。
特に、UVBとよばれる波長の短い紫外線は、肌の表面にダメージを与え、角質層から水分を奪います。
そのため、できるだけ紫外線を浴びないように、日ごろから対策を行うことが大切です。
原因③肌のターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーが乱れてしまうと、乾燥を防ぐことができません。
ターンオーバーとは、新たな皮膚が生まれて古い皮膚がはがれ落ちる仕組みのことです。
通常、ターンオーバーのサイクルが一定であることにより、肌のバリア機能は保持されていますが、血行不良や睡眠不足などの影響でこのサイクルが乱れてしまうことがあります。
その結果、水分の少ない細胞が肌に残りつづけることになるため、肌の乾燥につながります。正しいサイクルを保つためには、十分な睡眠を取り、栄養バランスのよい食事を心がけるなど、生活習慣を整えることが重要です。
原因④間違った洗顔や保湿でのダメージ
肌にダメージを与えるような方法で洗顔や保湿を行うと、肌の保湿力が低下してしまう可能性があります。
特に、洗浄力の強い洗顔料を使用したり、1日に何度も顔を洗ったりすると、保湿因子も洗い流してしまうため、肌が乾燥しやすくなります。
そのため、毎日行っている洗顔や保湿の方法を見直し、正しい方法で行いましょう。
関連記事>>肌荒れ予防につながる「正しい洗顔方法」と洗顔料の種類まとめ
原因⑤年齢による保湿因子の低下
そもそも、角質層にある保湿因子は年齢とともに減少していくものです。保湿因子が減少することで肌のバリア機能が低下し、その結果、肌が乾燥しやすくなります。
また、年齢を重ねると肌にハリやうるおいを与えるホルモンである「エストロゲン」の分泌量も減少するため、肌の乾燥につながります。
このような年齢による肌の乾燥を防ぐためには、スキンケアをしっかりと行い、肌にうるおいを与えることが大切です。
美肌になるための正しい保湿ケアの方法
うるおいのある美しい肌を保つためには、正しい保湿ケアを毎日行うことが重要です。
では、具体的に何に気をつけて、どのようなアイテムを使ってケアを行えばよいのでしょうか。
以下に、正しい保湿ケアの方法やおすすめのアイテムをまとめています。
保湿ケアは洗顔後すぐに行う
基本的に、保湿ケアは洗顔後に行いますが、ついついゆっくりとしてしまい、スキンケアをせずに長時間放置してしまうこともあるでしょう。
しかし、保湿ケアは洗顔したあとすぐに行うことが重要です。
なぜなら、洗顔後は洗浄により顔に付着していた皮脂が落とされ、肌の皮脂量が少なくなっているためです。肌の皮脂量が少ないと、水分の蒸発を防ぐための皮脂膜がない状態になるため、角質層内部の水分が蒸発し、肌が非常に乾燥しやすい状態になります。そのため、洗顔後はできるだけ早く保湿ケアを行いましょう。
水分や油分をバランスよく補う
保湿ケアでは水分や油分をしっかりと補う必要がありますが、化粧水だけではこれらを十分に補えません。
そのため、化粧水とあわせて乳液を使用することがおすすめです。乳液には、化粧水よりも多くの油分が含まれており、化粧水で補った水分を肌の内部に閉じ込める役割があります。
そのため、化粧水を肌に浸透させたあとに、乳液を指やコットンで馴染ませることで、水分と油分をバランスよく補えます。
また、より乾燥を防いで、肌の中に水分を閉じ込めたいという場合は、保湿クリームも取り入れてみましょう。
保湿クリームは乳液よりも多くの油分を含んでいるため、肌の保湿に役立ちます。
より化粧水を浸透させたいのであれば導入液
化粧水が肌にしっかりと浸透していかない場合は、化粧水を塗る前に導入液を使用することがおすすめです。
導入液は「プレ化粧水」や「ブースター」ともよばれており、化粧水をより浸透しやすくするためのアイテムです。
そのため、化粧水の浸透力を高めたいときや、化粧水を馴染ませやすくしたいときは、導入液を取り入れてみるとよいでしょう。
保湿に重点を置きたいのなら保湿美容液もプラス
スキンケアのアイテムのなかには、美容液というものもあります。水分や油分を補う化粧水や乳液に対し、美容液は美白やエイジングケアなどの効果が期待できるアイテムです。
そのため、「より徹底的に保湿して乾燥を防ぎたい」という場合は、美容液を取り入れてみるとよいでしょう。なお、美容液は化粧水のあとに使用します。
洗顔を丁寧に行う
保湿ケアといえば、スキンケアのアイテムを使用したケアに目がいきますが、洗顔方法も 保湿ケアと深く関係しています。
1日に何度も洗顔したり、肌をゴシゴシとこすったりすると、必要な皮脂が失われることで肌に大きなダメージを与えてしまいます。
そのため、洗顔は朝晩の2回を心がけ、30℃前後のぬるま湯を使用して行いましょう。
また、洗顔料を顔に直接つけるのではなく、泡立ててから優しく洗うようにすると、肌に負 担をかけずに汚れを落とすことができます。
正しい保湿を行うためのポイント
保湿を行う際は、以下のポイントをしっかりと押さえておく必要があります。ここからは、正しく保湿するためのポイントを解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント①肌への刺激を避ける
正しい保湿を行う際は、肌にダメージを与えないことを意識しましょう。
たとえば、化粧水や乳液を顔に乗せたあと、手やコットンなどで肌をこすったり、タオルでゴシゴシと拭き取ったりしてしまうと、肌に負担がかかります。
肌にダメージを与えてしまうと、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなるため、こすらずに優しく保湿して、うるおいのある状態を保つことが大切です。
そのためには、化粧水や乳液を手やコットンで塗るときに、顔の上に優しく乗せて、しっかりと浸透させる必要があります。
ポイント②部位ごとに保湿の方法を変える
保湿を行っていても、どうしても乾燥が気になる部位が出てくることもあるでしょう。
その場合は、部位によってケアの方法を変えることがおすすめです。特に、目元や口元などは皮膚が薄いため、肌が乾燥しやすくなります。
そのため、目元には美容成分が含まれているアイクリームを塗ったり、口元にはオイルを塗ったりするなどと、ほかの部位よりも入念に保湿を行うとよいでしょう。
また、唇の乾燥が気になる場合は、就寝前にリップ専用のパックを使用すると、翌朝までうるおいを保つことができます。
このように、特に乾燥が気になる部位には、その部位に合った保湿を行い、常にうるおいのある状態を保ちましょう。
保湿を行う際のNG行為
肌の乾燥を防ぐために保湿を行うことは非常に重要ですが、間違った方法で保湿を行うと肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
以下に、保湿する際に行ってはいけない行為をまとめているため、参考にしてみてください。
ゴシゴシと肌をこする
先ほどもお伝えしたとおり、保湿ケアを行うときに手やコットンで肌をこすってしまうと、肌に大きな負担がかかります。
そのため、優しくなでるように化粧水や乳液などを乗せていきましょう。もちろん、保湿するときだけではなく、顔を洗うときも肌をゴシゴシとこすらないことが大切です。
関連記事>>気になる顔の保湿について 適切な保湿の方法と注意点
適量以上・適量以下を使用する
スキンケアの各アイテムには適量が決まっているため、必ずその量を守りましょう。
適量よりも少ない、あるいは多い場合、そのアイテム本来の効果が十分に出ない可能性があります。
また、スキンケアのアイテムのなかでも、肌をしっとりとさせる効果を期待できる「シートマスク」は、使用する時間が決まっています。
決まっている時間よりも短い時間だけ使用したり、逆に時間を置きすぎたりすると、十分な効果を得られないことがあるため、使用時間を守ることが大切です。
関連記事>>肌荒れと保湿の関係とは_正しい保湿ケアで肌荒れを予防しよう
保湿成分の種類
化粧水や乳液には、さまざまな保湿成分が含まれています。
保湿成分が含まれているものを使用することで、肌をみずみずしくうるおいのある状態に保てます。
ただし、保湿成分とひと口にいっても、多くの種類があるためそれぞれの成分の特徴を把握しておきましょう。
ここからは、保湿成分の種類や特徴を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
保湿成分①セラミド
セラミドとは、角質細胞同士をつなぐ細胞間脂質の主成分となるものです。
この成分には、肌のバリア機能をしっかりと機能させ、角質層に水分と油分を閉じ込める役割があります。
つまり、セラミドが働くことで水分の蒸発を防いだり、外的刺激から肌を守ったりすることができるというわけです。
反対に、セラミドが不足していると肌が敏感になってしまうことがあるため、敏感肌の方はセラミドが配合されている化粧水や乳液を使用することがおすすめです。
保湿成分②ヒアルロン酸
ヒアルロン酸はもともと体内にある成分で、多くの水分を蓄えられるという特徴を持っています。
そのため、みずみずしくうるおいのある肌を保つためには欠かせません。また、ヒアルロン酸には複数の種類があり、種類によって保湿できる範囲に違いがあります。
たとえば、皮膚を構成する成分である「ヒアルロン酸Na(ナトリウム)」は肌の表面を保湿しますが、「アセチヒアルロン酸Na(ナトリウム)」は肌の表面と内側を保湿できます。
そのため、ヒアルロン酸が配合されている化粧水や乳液を購入する際は、その種類まで確認しましょう。
保湿成分③コラーゲン
コラーゲンはタンパク質の一種であり、肌にハリを与えて水分を保持する役割を持ちます。人間の皮膚の約70%を構成している、非常に重要な成分です。
しかしコラーゲンは、年齢を重ねることや紫外線を浴びることにより、減少していきます。
その結果、肌のうるおいやハリ・弾力が失われる可能性があるため、コラーゲンが含まれている化粧水や乳液を使用して補いましょう。な
お、化粧品に配合されているコラーゲンは主に「加水分解コラーゲン」です。そのため、化粧水や乳液を購入する際には、この表記があるものを選んでください。
保湿成分④エラスチン
エラスチンもコラーゲンと同様に、肌のハリを保つ成分です。紫外線や加齢によって減ると、肌のハリ不足につながるため、適切に取り入れていきましょう。
保湿はスキンケアアイテムと洗顔で
保湿するときは、化粧水と乳液を使って足りない水分と油分を補い、場合に応じて導入液や保湿クリームなどのアイテムも使用しましょう。
また、保湿だけに注目するのではなく洗顔方法を見直すことも大切です。
特に、洗顔時に必要な油分まで落としてしまうこともあるため、1日に何度も顔を洗っている、またはゴシゴシとこすっているという場合は、注意が必要です。「保湿してもすぐに乾燥する」「うるおいのある肌を保ちたい」という場合は、保湿や洗顔方法を見直してみましょう。
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