「スキンケアにおいて乳液とクリームは何が違うの?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スキンケアを正しく行うためにも、乳液とクリームの違いはきちんと把握しておきたいですよね。
そこで本記事では、乳液とクリームの違いとあわせて、使い分けのコツや適切な使用方法などを紹介します。
正しいスキンケアを行って肌をきれいに保ちたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
乳液とクリームの違いとは
乳液とクリームは、どちらもスキンケアアイテムではあるものの、含まれている成分や使用する目的はそれぞれ異なります。
以下に、乳液とクリームのそれぞれの特徴や役割を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
乳液とは
乳液は、水分と油分がバランスよく含まれている、スキンケアアイテムの1つです。
化粧水で肌を保湿したあとに、化粧水の水分が蒸発してしまうことを防ぐために使います。
クリームと比較すると含まれている水分の量が多く、肌にしみ込んだ水分を油分がしっかりと閉じこめるため、高い保湿効果が期待できます。
また、乳液はテクスチャーがさらりとしており、べたつき感が少ないという点も特徴です。
クリームとは
クリームは、乳液よりも油分が多く含まれているスキンケアアイテムです。
水分の蒸発を防ぐ役割があり、化粧水や美容液、乳液などのスキンケアアイテムでうるおした肌を保湿する効果が期待できます。
長時間肌の乾燥を防げるため、乾燥肌の方や、敏感肌で外部刺激が気になる方に向いています。
クリームのテクスチャーはとろみがありべたつくため、使用後には入念に手を洗わなければなりません。
乳液とクリームは両方使ってもよいのか
結論から申し上げますと、乳液とクリームを両方使うことは肌の保湿に効果的です。
空気の乾燥が気になる秋冬や、エアコンによる乾燥が気になる夏場といった、乾燥が気になる場合に併用することで肌のうるおいが長時間続きます。
ただし、使用量の目安を超えて使いつづけた場合や、体質が合わないにもかかわらず使用を続けた場合などは、かゆみや吹き出物といった肌トラブルが生じる可能性もあります。
乳液とクリームの併用は、あくまでも乾燥が気になる場合のみ行ったうえで、使用量の適量をしっかりと守りましょう。
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乳液とクリームを使い分けるコツ
ここからは、乳液とクリームを適切に使い分けるコツを紹介します。
乳液とクリームをどのように使えばいいかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
コツ①肌タイプで使い分ける
乳液とクリームは、肌の状態やタイプに合わせることを意識しましょう。
肌のタイプは、以下の4つに分けられます。
肌のタイプ
- 乾燥肌
- 敏感肌
- 混合肌
- 脂性肌
以下に、それぞれの肌のタイプの詳細、ならびに肌のタイプに合わせた適切なスキンケアの方法を詳しく解説します。
乾燥肌
「乾燥肌」とは、肌の水分量や皮脂量が少ない肌のことであり、肌のキメが粗く、表面がかさついているという点が特徴です。
乾燥肌の方は、油溶性のエモリエント成分を豊富に含んだ、テクスチャーが重めのクリームを使用することをおすすめします。
肌の水分を閉じ込めることを重視したうえで、保湿に重点をおいたスキンケアを行えば、肌の水分をキープできるでしょう。
敏感肌
外部からの刺激に弱くなっている状態にある肌のことを「敏感肌」といいます。
肌の水分量や皮脂量が少ないという点は乾燥肌と共通していますが、敏感肌は紫外線や外気中のほこりなどが原因で、肌が赤くなることや、痛みを感じることがあります。
敏感肌の方は、肌への刺激を抑えるために、しっとりしたテクスチャーの乳液やクリームを使用しましょう。
ただし、スキンケアアイテムの成分によっては肌荒れを起こしてしまうケースもあるため、敏感肌用の乳液やクリームを選ぶことをおすすめします。
混合肌
「混合肌」とは、顔の部位によって肌質が異なるタイプのことであり「インナードライスキン」ともよばれることもあります。
混合肌は、目元や口元などの皮膚が薄い部分が乾燥しやすく、一方で額や鼻筋などのTゾーンとよばれる部分は脂っぽくなりやすいという点が特徴です。
そのため、目元や口元はクリームで保湿を行い、額や鼻筋はテクスチャーがさっぱりとしている乳液を使って保湿することをおすすめします。
脂性肌
「脂性肌」とは、皮脂が多い肌のタイプのことで「オイリースキン」とよばれることもあります。
肌の水分や油分が多く、肌表面がテカリやすい、あるいはべたつきやすいという点が特徴です。
脂性肌の方は、肌の油分を取り除く効果が期待できるような、さっぱりとした塗り心地の乳液を使用することをおすすめします。
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コツ②朝晩のスキンケアで使い分ける
肌の状態は、時間の経過によって変化することもあります。
朝のメイク前のスキンケアと、夜にメイクを落としたあとのスキンケアでは目的も異なるため、タイミングごとにスキンケアアイテムを使い分けることが大切です。
朝は、皮脂や肌表面の汚れを落としたうえで、日中の紫外線や外気による乾燥から肌を守るためにスキンケアを行うため、保湿成分と水分のバランスがよい乳液がおすすめです。
一方で、夜のスキンケアは日中のメイクを落として肌を休めることが目的であるため、肌に水分を与えつつ、しっかりと保湿をしてくれるクリームを使用することをおすすめします。
コツ③季節ごとに使い分ける
肌の状態は、季節によっても変化します。
たとえば、汗や皮脂の分泌が増える暖かい季節では、きれいな肌の状態をキープするために、余分な汗や皮脂を取り除いたうえで水分を補給することが大切です。
この場合は、テクスチャーがさっぱりとしていて、肌にうるおいを与えられるような乳液が適しているといえます。
反対に、空気の乾燥によって肌のうるおいが不足する季節においては、肌を長時間保湿できるクリームを使ってスキンケアを行うことをおすすめします。
コツ④肌の調子で使い分ける
肌の状態は、毎日の睡眠時間や食生活、ストレスなどによっても変化します。
睡眠時間が不足している場合や、バランスの悪い食生活を続けている場合などは、肌の状態は悪くなるでしょう。
美しい肌を保つためには、規則正しい生活習慣を送ることにくわえ、自身の肌の状態を毎日チェックしたうえで、その状態に合った乳液やクリームを適切に使用することが大切です。
「かさついている部分がないか」「肌に痛みや赤みがないか」などを確認したうえで、乳液やクリームを使い分けましょう。
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美容液をつければ乳液やクリームは使わなくてもよいのか
スキンケアアイテムには、乳液やクリームだけでなく、ほかにも化粧水や美容液などさまざまな種類があります。
なかでも、美容液のテクスチャーは乳液やクリームに似ているため「美容液があれば乳液やクリームがなくてもよいのでは」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、美容液を単体で使用することはおすすめしません。
美容液は水溶性の成分は多く含んでいるものの、保湿成分や油溶性のエモリエント成分があまり含まれていません。
そのため、肌の乾燥対策や皮脂の除去などには高い効果が期待できないでしょう。
美容液は単体ではなく、乳液やクリームとあわせて使用することをおすすめします。
乳液とクリームの正しい使い方
ここからは、乳液とクリームを使用する際の正しい手順ならびに使い方を紹介します。
手順①化粧水をなじませる
スキンケアを行う際は、まず肌に水分を与える役割をもつ化粧水を使用します。
肌に十分にうるおいを与えるためにも、化粧水を使用する際は、やや多いと感じるほどの量を使用したうえで、顔全体になじませましょう。
手順②顔に点置きして広げる
化粧水を使って肌に水分を補給したあとは、水分を閉じ込めるために、乳液やクリームで肌表面を覆います。
ただし、乳液やクリームを手に取ってそのまま塗るとむらが発生するため、額や両頬、鼻先などに点置きしたうえで広く伸ばしましょう。
特に、額や両頬は顔のなかでも面積が広いため、やや多めの量を置くことをおすすめします。
また、点起きした乳液やクリームは、顔の中心から外側へ向かって広げるように伸ばすと、よりむらが生じにくくなります。
手順③ハンドプレスでなじませる
顔全体に乳液やクリームをなじませたら、手のひらに乳液やクリームを取ったうえで、顔全体を覆うようにプレスします。
ただし、強い力でプレスすることや、長時間プレスすることは、かえって肌を傷めてしまうため注意が必要です。
プレスの際は、手でやさしく肌を覆い、肌の奥まで乳液やクリームをなじませるようなイメージで行いましょう。
乳液とクリームでは保湿成分のバランスや役割が違うため使い分けが大切
いかがでしたでしょうか。
乳液とクリームでは含まれている成分ならびに役割が異なります。
肌が乾燥しやすい方は保湿成分の多いクリームを、肌が脂っぽくなりやすい方はさっぱりとした付け心地の乳液を使用することをおすすめします。
また、肌の状態は季節や時間、生活習慣などの要素よって変化するため、肌の状態を毎日確認したうえで、適切なスキンケアを行いましょう。
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スキンケアでお悩みの方はぜひご覧ください。