美容液は、肌によい効果が期待できるとして、使用している方も多いですよね。
しかし、「スキンケアで美容液を使う順番はいつなのか?」と聞かれると、意外に分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、美容液を使用する正しい順番や、効果的な使用方法、そして注意点などを詳しく解説します。
美容液を正しく使用して肌のお悩みを解決したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
美容液とは
美容液は基礎化粧品の1つで、肌のハリ・弾力の維持をはじめとする、特定の目的に効果的な成分を配合したスキンケアアイテムです。
肌全体の保湿に効果的な化粧水や乳液とは異なり、目的別にさまざまな種類がある点が特徴です。
美容液は大きく3種類に分類されており、特徴やテクスチャーが異なります。
美容液の名称とテクスチャー・特徴
名称 | テクスチャー | 特徴 |
エッセンス | 化粧水に近いさらっとしたテクスチャー | 多くの美容成分が含まれている |
セラム | ややとろみのあるテクスチャー | エッセンスより美容成分の濃度が高い |
ブースター | 製品によって異なる | 化粧品の肌馴染みがよくなるように肌環境を整える |
美容液の種類
美容液は、目的や肌の部位などに合わせて使うことで、効果が期待できます。 ここからは、美容液の種類を紹介します。
種類①保湿美容液
保湿美容液は、肌にうるおいを与える成分が含まれている美容液です。
セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が凝縮されており、肌にハリ・弾力を与える効果が期待できます。
肌の乾燥が気になる方や、エイジングケアが気になる方には、おすすめの美容液です。
関連記事>>正しい保湿の方法とは?保湿ケアの基本と肌のうるおいを保つための注意点
種類②美白美容液
医薬部外品の美白美容液は、メラニンの生成を抑えて、肌のくすみやそばかすを予防する効果があります。
多く含まれている成分は、ビタミンC誘導体やピクノジェノール、アルブチンなどです。
ただし、美白美容液で今ある肌のくすみやそばかすを消したり、改善したりする効果は期待できません。
あくまでも、メラニンの生成を抑えることで、これからできるであろう肌のくすみやそばかすを予防する目的で使われるものだからです。
種類③エイジングケア用美容液
エイジングケア用の美容液は肌にハリ・弾力を与える効果などがうたわれています。
年齢サインや、肌のカサつきが気になりはじめた方におすすめです。
関連記事>>しわが気になり出した方へ 40代しわの原因と対処法
種類④毛穴ケア美容液
美容液のなかには、皮脂汚れによる毛穴の黒ずみの悩みにアプローチしてくれるものもあります。
なお、化粧品での毛穴ケアは、毛穴の汚れを落とすことで毛穴を目立たなくする程度までです。
種類⑤目元専用美容液
部分的な肌のお悩みにアプローチできる美容液が、部分用美容液です。
なかでも目元のお悩みには、保湿効果の優れたレチノールや、ヒト幹細胞培養液などの成分が含まれている美容液がおすすめです。
ただし、目元は皮膚が薄くデリケートなので、刺激の少ない成分が配合されている美容液を選びましょう。
美容液の正しい使い方
美容液は、肌のタイプや部位に合わせて使うと、より効果が期待できます。
ただし、美容液の使い方や、使うタイミングによっては十分な効果を得られないので、正しい使い方を身につけましょう。
ここからは、美容液の正しい使い方を紹介します。
美容液をつける順番
美容液は、つける順番によって効果が左右されます。
スキンケアアイテムは、水分が多く含まれるものからつけて、油分が多く含まれるものを最後につけるのが基本です。
順番は、以下のとおりです。
スキンケアアイテムをつける順番
- 化粧水
- 美容液
- 乳液やクリーム
化粧水をつけた肌は、十分な水分がいきわたっており、成分が浸透しやすい状態になっているので、美容液を使用すると、成分が肌の角質層の隅々に吸収されます。
最後に、化粧水で補った水分や、美容液の成分が蒸発しないように、乳液やクリームで閉じ込めます。
ただし、上記で紹介した順番はあくまでも基本的なものであり、スキンケアアイテムの説明書きや注意点をよく確認して、正しい順番で使用してください。
関連記事>>化粧水と乳液どっちが先?つける順番
美容液を効果的に使うためのポイント
美容液に配合されている成分を、より効果的に肌の角質層の隅々まで浸透させるには以下の3つのポイントが重要です。
美容液を使用する際に、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント①手で温めてからつける
美容液は温度によって、肌の角質層への浸透具合が変わってきます。
美容液は、そのままだと肌よりも冷たいので、直接つけると洗顔で柔らかくなった肌が美容液の冷たさで固くなってしまいます。
ですから、美容液をはじめとしたスキンケアアイテムは、手に適量取って肌の温度まで温めてから使うとよいですね。
肌の温度と差のない美容液は、浸透しやすくなります。
ポイント②気になる部分には重ねづけする
美容液は顔全体になじませるだけでなく、ピンポイントで気になる部分に使用したほうが効果的です。
たとえば、目元や口元などの、皮膚が薄くデリケートな部分には、美容液を重ねてつければより効果が期待できます。
ポイント③継続して使う
美容液は毎日使うことをおすすめします。
美容液は1回だけの使用で劇的に効果が表れるわけではなく、徐々に肌へアプローチするものなので、継続したお手入れが重要になります。
ただし、肌に合わない成分が含まれていたり、数回の使用で肌が荒れてしまったりした場合は、美容液の成分が適切ではない可能性があります。
肌に異常やトラブルが発生したら、使用を中止して皮膚科へ相談しましょう。
美容液を使う際の注意点
美容液は、正しく使用を続ければ効果が期待できるスキンケアアイテムですが、間違った使用を続けると、かえって肌トラブルなどを引き起こすおそれもあります。
ここからは、美容液を使用する際に注意すべき点をまとめました。
注意点①使用期限を過ぎたものを使用しない
美容液をはじめとしたスキンケアアイテムには使用期限が定められています。
未開封の場合は3年以内に使い始めて、開封したら2~3か月以内に使いきることです。
なぜなら、開封してしまうと、空気中の雑菌が混入してしまったり、酸化によって品質が落ちてしまったりする可能性があるためです。
古くなった美容液は、効能が十分に発揮できなくなるうえに、肌にトラブルを引き起こす原因にもなりえます。
開封したらできるだけ2~3か月以内に使い切り、古いものは使わないように注意が必要です。
関連記事>>急に肌荒れが起きたときの原因と対処法とは?
注意点②適量を遵守する
使用する順番やポイントとあわせて押さえておきたい注意点として、1回の使用量が挙げられます。
1回に使用する美容液の量が少なすぎると、顔全体に十分に成分がいきわたらず、ムラになってしまいます。
かといって多すぎる量の美容液を使用しても、美容液がなじむ肌の面積には限界があり、使用した分だけ効果が多く表れるというわけではありません。
ですから、美容液のパッケージやボトルなどに記載されている量を守って使用することが重要です。
注意点③混ぜて使用しない
美容液を、ほかのスキンケアアイテムと混ぜて使用するのは危険です。
数種類のスキンケアアイテムを順番どおりに使用するのは、手間がかかると感じる方もいらっしゃるでしょう。
だからといって、美容液をスキンケアアイテムと混ぜて使用すると、美容液に含まれる成分が効果を発揮できなくなったり、成分が変質したりする可能性があります。
最悪の場合、成分が混ぜ合わさることで性状が変わり、肌に悪影響をおよぼす事態も起こりえるため、美容液に限らず、スキンケアアイテムは順番を守って使用しないといけません。
注意点④自分の肌タイプに合うものを使用する
肌タイプは人それぞれ異なります。 美容液を選ぶ際は、ご自身の肌のタイプに合った美容液を選びましょう。
肌のタイプは以下のように分けられます。
一般的な肌タイプの分類
- 普通肌
- 脂性肌
- 乾燥肌
- 混合肌
たとえば、脂性肌の方が油分の多い保湿系の美容液を使用すると、肌に浸透しにくいうえに、毛穴詰まりなどの肌トラブルを引き起こす可能性もあります。
美容液のタイプをよく確認して、美容液を選ばなければなりません。
関連記事>>気になる顔の保湿について 適切な保湿の方法と注意点
美容液を保存する方法
美容液はできるだけ最後まで使用したいですよね。 美容液を最後まで適切に使用するには、正しく保存する必要があります。
美容液の正しい保存方法の基本は、直射日光を避けて常温で保存することです。 直射日光は、美容液の成分を変質させる可能性があるため、避けましょう。
同じ理由で、気温の変化が激しい場所での保存も避けたほうが賢明です。
また、美容液のなかには冷蔵での保存が推奨されているものもあります。
製品ごとに注意書きをよく読み、メーカーの指示に従って保存してください。
美容液は自分の肌に合ったものを化粧水のあとに適量使用することが重要
いかがでしたでしょうか。 美容液は、肌に特定の効果が期待できる基礎化粧品で、目的別にさまざまな種類があります。
ご自身のお肌にあった成分が配合されているものを選んで、使用することをおすすめします。
QVCジャパンでは、化粧水や乳液をはじめとするさまざまなスキンケアアイテムを取り扱っております。
自分に合ったスキンケアアイテムをお探しの方はぜひご覧ください。