保湿と聞くと、顔の保湿ばかりに力を入れてしまいがちですが、保湿が必要なのは顔ばかりではありません。
「毎年、冬になると体がかゆい」
「身体中、どことなくカサカサしている」
といった場合、顔だけでなく体からも水分が失われ、乾燥した状態となっています。
肌が乾燥したまま放っておいてしまうと、乾燥肌が悪化してしまったり、炎症やかゆみといったトラブルに見舞われやすくなったりします。ですので、空気が乾燥しやすい冬や、肌のかさつきが気になりはじめた場合は、体の保湿ケアをはじめましょう。
ここでは、お肌が乾燥する仕組みや乾燥しやすい場所、正しい体の保湿方法などを解説します。
保湿は"体の乾燥肌予防"に効果的!
そもそも、人間のお肌のうるおいは、表皮の"角質層"によって保たれています。表皮とは、お肌の最も外側にあるもので、4つの層(内側から基底層・有棘層・顆粒層・角質層)で構成されています。この4つの層の最も外側にあり、お肌の潤いをキープしているのが角質層です。
角質層は、角質細胞と細胞間脂質で構成されており、角質細胞内には「天然保湿因子(NMF)」、細胞間脂質には「セラミド」と、それぞれ水分を保持する成分が含まれています。また、肌内部の水分が蒸発しないよう、角質層の表面は毛穴から分泌された皮脂が膜状になって、水分が失われるのを防いでいます。
乾燥肌とは?
正常なお肌では、水分と皮脂がバランスよく保たれているため、うるおいがキープされています。さらに、うるおいがお肌のバリア機能も果たしているため、ほこりや花粉といった外的刺激も受けにくくなっています。
しかし、皮脂が過剰に失われてしまったり、皮脂不足で内部の水分が蒸発してしまったりすると、肌の表面が乾燥し、乾燥肌になります。
また、うるおいも足りないので、バリア機能も低下し、炎症や黒ずみ(色素沈着)が発生してしまったり、かゆみやかさつきができてしまったりと、トラブルに見舞われやすくなります。
下記の記事で、簡単に自分の肌をチェックする方法を解説しています。あわせてご参照ください。
関連記事>>気になる顔の保湿について 適切な保湿の方法と注意点
冬は乾燥肌になりやすい
一年の中でもお肌が乾燥しやすいのが、冬です。
冬になると、湿度の低下や暖房器具による暖かい風によって、屋内も屋外も空気が乾燥しやすくなります。それに引きずられるように、お肌の水分も失われてしまうため、乾燥肌に悩まされやすくなります。
また、気温が低下することも乾燥肌に関係しています。外気の気温が低くなると、人間の体では、血液を体の中心部(脳や心臓)に集めて体温を維持しようとする機能が働きます。
その際、血液の循環が抑えられ、酸素や栄養分が末端のほうにまで行き渡りにくくなります。
血液が巡りにくくなるということは、新陳代謝が行われにくくなること。つまり、肌のターンオーバーが起きにくくなり、天然保湿因子が少ない角質細胞が表面に残りやすくなります。
そのため、水分量が少なくなってしまい、うるおいのバランスが乱れてしまうことから、乾燥肌になりやすくなっています。
関連記事>>【徹底解説】肌荒れの症状と原因、それぞれの対処法について
冬以外でも乾燥肌になる
乾燥肌は冬になる方が多いですが、湿度の高い夏の時期にも肌が乾燥することがあります。
夏の乾燥肌の原因は、紫外線と冷房の風。
多くの紫外線を浴びてしまうと、お肌は火傷をした状態になります。すると、肌内部の水分はどんどん失われていってしまいます。
その上、今は住宅だけでなく公共交通機関やオフィス、商業施設で冷房が完備されています。冷房の風に当たりすぎると、乾燥し、肌はダメージを受けやすくなります。
紫外線を浴びる機会が多い人や冷房を多用するのであれば、夏でも保湿ケアをしましょう。
関連記事>>気になる腕の日焼け 防止する方法とアイテム(アームカバー・日焼け止め・日傘など)
体質的に乾燥しやすい人も要注意
もともと体質的に肌が乾燥しやすい人は、季節に関係なく乾燥肌になってしまいがちです。普段から肌が乾燥する方は肌トラブルを防ぐためにも、こまめに保湿ケアをすることが大切です。
関連記事>>肌荒れ 保湿_肌荒れと保湿の関係とは_正しい保湿ケアで肌荒れを予防しよう
体の中でも乾燥しやすく、保湿が欠かせない部分とは?
冬になると全身のお肌の水分が足りなくなります。その中でも、最も乾燥するのが、手・指先・ひじ・ひざ・すね・かかとの6箇所。
いずれも外気にさらされやすい部分となっており、水分が失われやすく、非常に乾燥します。
特に、手は洗うたびに皮脂が失われるので最も乾燥しやすく、皮むけやひび・あかぎれといった肌荒れも起きやすいです。
肌荒れが起こってしまった場合は、保湿をしながら医薬品を使って治療していきましょう。
体用の保湿アイテムの特徴
ボディの保湿ケアアイテムには色々なタイプのものがあります。それぞれテクスチャーや油分・水分量が違うので、好みや季節に合わせて使い分けるのがおすすめです。
ボディクリーム
体の保湿ケアアイテムの中でも、最も油分が多くてテクスチャーが硬めのものが多い傾向にあります。
保湿力が高いのが特徴で、乾燥がひどい部分や時期に使用するのがおすすめです。商品にもよりますが、主成分がオイルやワセリンのものが多いです。
ボディローション
ボディローションは、体用のケアアイテムの中でも最も水分を多く含んでいるアイテムです。
化粧水のように、ボディクリームの下地として使われることが多いほか、夏用の保湿アイテムとしても活用されています。
ボディミルク
ボディローションよりも油分が多く含まれているのが、ボディミルク。お顔の保湿アイテムでいうと乳液に近いイメージですが、水分も含まれているので、テクスチャーはなめらかな物が多いです。
ボディオイル
ボディオイルは、ボディローションやボディミルクよりも油分が多く、クリームよりもさらっとしているのが特徴です。
油分が多いので、べたつきやすい夏よりも、冬の使用がおすすめです。
ハンドクリーム
手のひらや指先の保湿に特化したアイテムです。持ち運びしやすい手のひらサイズの物が多く、テクスチャのタイプも商品によって異なります。
体を乾燥から守る!正しいボディの保湿方法
お顔だけでなく、ボディも正しくケアしないと、保湿効果が半減してしまいます。
「今まで間違ったやり方をしていた!」という方は、今日から正しい保湿ケアを実践していきましょう。
体の保湿はお風呂上がり10分以内にすませる
保湿ケアで重要なのがタイミング。朝起きた時や寝る前にケアしている方もいるかと思いますが、保湿ケアを行うべきなのがお風呂上りです。
入浴後は皮脂が少なくなっている状態です。そのため、水分が失われやすく、乾燥状態になっているため、できるだけ早く保湿することが大切です。
お風呂から上がったら10分以内には保湿をすませるようにしましょう。
関連記事>>正しい保湿の方法とは?保湿ケアの基本と肌のうるおいを保つための注意点
特に乾燥する部分は念入りに
気に触れやすくて乾燥しがちな、ひじやひざ、すねやかかとなどはクリームやローションなどを重ね塗りして、念入りにケアしましょう。
また、保湿ケアはお風呂上がりに行うのが基本ですが、お肌が乾燥しやすい場合は出かける前にもケアすると効果的です。
石けんを使ってしっかり汚れを落とす
体の保湿ケアで意外と見落としがちなのが、入浴時の洗浄です。お風呂で体を洗う際に、よく汚れを落とさなかったり、逆にゴシゴシと体をタオルでこすりすぎてしまったりすると、お肌にダメージを与えてしまいます。
体を洗うときは、石鹸をしっかり泡立てて、優しくかつしっかり汚れを落とすようにしましょう。
体の保湿をして乾燥肌を防ぐ
体のうるおいは、顔と同様、角質細胞内の天然保湿因子(NMF)と、細胞間脂質のセラミド、肌表面の皮脂膜によって保たれています。
しかし、冷暖房に当たりすぎてしまったり、紫外線を多く浴びて日焼けをしたり、外気の湿度が低下したりすることで、体の水分量と皮脂のバランスが崩れるとお肌が乾燥しやすくなります。特に冬は、乾燥肌になりやすく、早めの保湿ケアが大切です。
保湿ケアは、入浴後10分以内に行うのがポイントです。その際、ボディクリームで行うのが基本ですが、湿気が多い季節はさらっとしたテクスチャーのボディーローションやボディミルクで保湿するのがおすすめです。
また、乾燥しやすい場合は、ボディクリームだけでなくアイテムを増やしてみるのも効果的です。
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