大草直子さんが語るライフスタイル ファッション・ビューティー・更年期
QVCでは、40代・50代から上の年代の女性を対象に、定期的に専門家をお呼びしてお悩みを解決するヒントがいっぱいのイベントを行っています。今回は、「自分らしくポジティブに人生を楽しみたい」そんなあなたに必見のイベントレポートをご紹介します!
40代から考える、自分らしさ
「自分らしさ」がどういうことかを考えたときに、どこを探せばよいのか。私は、外ではなく、もうすでに自分の内側にあるものだと思っています。だから、自分らしさを見つけるということはそれを掘り起こしていく作業。掘り起こす作業は時に面倒で、現実を見てしまっていやな気持ちになることもあるかもしれません。もちろん一言では自分らしさは語れないし、1人1人違ってくる。でも、自分らしさは自分自身を見つめることで、きちんと見つけることができます。
「見て、触って、向き合って」
自分らしさを知るためには、まず自分と向き合うこと。自分の体のサイズは大体分かると思うけど、数値では分からない体のフォルムが10年前から変わっていることを知っている方は意外と少ない。私は毎日2回、鏡の前で全裸を見ています。私の場合ですが、毎日見ていると、ちょっとした変化も分かるようになる。私は、おへそが下がっているときは内臓が下がっているから飲みすぎ、ウエストの位置が下がっていると疲れてる…など、自分の健康状態も確認できます。服はあくまでもその人自身を包む包装紙、まずは中身を知りましょう。
「自分らしい」ものを選ぶために
私は、常に「I」で考える癖をつけるようにしています。「They」「We」「He」「She」ではなく、「I」。例えば、ランチのとき。自分がハンバーグが食べたくても、周りが全員生姜焼きだったら生姜焼きにしてしまう。ついつい周りに合わせてしまいそうになるけれど、でも、そのときに自分が何を食べたいか。もちろんシーンによってT.P.O.もありますが、「自分が」何をしたいか、着たいか、食べたいかなどの「I」も大切にすると、おのずと自分らしいものを選べるようになりますよ。
ポジティブマインドでいるために
思春期、更年期…ホルモンのバランスが崩れると、イライラしたり落ち込んだりする。でも、まずはネガティブに考える自分を一度抱きしめてあげるのはすごく大事だと思います。いつでもポジティブでいなきゃ、ということではない。私自身もホルモンのバランスが崩れたときに、圧倒的にネガティブになった。落ち込むことも多くて、かなり辛かった。でも、一度そんな自分と向き合って受け止めてあげたのは経験として大きかったと思います。メンタルを切り替えるのは難しい。そこで、私は毎日ボディクリームを塗っていました。もちろん、肌を保湿するという意味もあるけれど、それよりも「自分で自分を触ってあげる」ということ。そこで、自分自身を見つめてみる。ぜひ毎日お風呂のあとなどにやってみてください。
【QVC】人気のボディケアアイテム
ボディクリームの他にも、ボディケアアイテムを豊富に取り揃えています。アイムラフロリアのボディクリームはデリケートゾーンにも全身にも使える必見アイテムです!
大草直子さん直伝! 40代・50代の大人ファッション
カリスマスタイリストに聞きたい、大人のファッション。イベントでは大草さんの著書をもとに、おすすめコーデもご提案しました。歳を重ねるにつれて、好きだったアイテムや色がなんだか似合わなくなってきた…そんな悩める40代・50代の大人女性たちの、オシャレのヒントが盛りだくさんです。
<ファッション>色の選び方
着たい色、好きな色、似合う色って違いますよね。パーソナルカラーは服を選ぶ指針にはなるけれど、絶対に着てはいけない色というものはない。好きな色=似合う色でいいと思います。例えば、ピンクといってもくすんだ色もパキっとした色もある。ピンクでも幅があるので、自分の似合う色を探すのも良いと思います。一般的には、赤ちゃん、幼児、少女は肌がくすんでいないのでクリアなピンクが似合う。でも、中年になったら少しグレーがかったアンティークローズのようなピンクが顔になじんで似合うようになります。あとは、顔から出来るだけ離すこと。顔の近くにあるとメイクの色も考えるから、ボトムスなどに取り入れると良いと思います。
【QVC】40代・50代カラーファッションアイテム
大草さんが例として挙げていたくすみピンクのボトムスも!アンコキーヌ、パーソンズ、&LOVEなど人気ブランドが勢ぞろいです。
<ファッション>40代・50代ならではの悩み
40代・50代向けの雑誌の仕事をしているので、ファッションについて「イタくならないか?」という質問もよくもらいます。私はあまり「イタい」というのは分からないけれど、20歳を過ぎたときからひざは一生出さないと決めている。背中は自分の中で好きなパーツなので出します。あまり「イタい、イタくない」は考えていません。年齢相応、という言葉もあるけれど、年齢で区切って着てはいけないものなんてないし、恥ずかしいと思う必要もないと思う。だけど、誰かに何かを言われて自分がちょっと心地が悪い…というのは良くないので、そこを基準に考えると良いのではないでしょうか。人がなんと言おうと、ではなく、自分が心地良くないからやめてみる。ここでも「I」を大事にすると良いかもしれないですね。
<ファッション>自分らしいコーデについて
海附ナビのボウタイブラウスを例として話すと、しっかり大きなリボン結びで高い位置で結んでいる。本来ボウタイブラウスが持っているフォーマル感、フェミニンさを最大限に活かしていてすごくご本人の雰囲気に合っています。例えばこれをリボン結びにせず、1回だけ結んで垂らす。すると、タイの部分も伸びて少しマスキュリン(男性的)なイメージが出てくる。これを片蝶結びにすると、アシンメトリーになりモード感が足されて、少し印象的になる。リボン結びを小さくすると、今度は若々しい雰囲気に変わる。服はお店に飾ってあるときが一番味気なくて、そこに自分のボディが入って、声、雰囲気、着こなし方で味をつけていく。例え同じ服でも、そこで「自分らしさ」を出すことができます。
40代・50代 ファッションの楽しみ方
光沢のあるやわらかいブラウスになにを羽織るか。カーディガン、トレンチコート…あわせるアイテム次第で、その人らしさを表現することができる。レザーのライダースは、例えば買ったときよりも10年後、20年後にカッコよくなる。テリが出て、柔らかくなって、自分の体になじんできて、シワも味になっていく。レザージャケットは着始めた頃は硬いので、ボタンを全部外しておくのがおすすめ。1年後くらいにはゆるんできます。羽織っているものや、羽織っているものの着方で色々自分を表現していくと、自然と「自分らしさ」も作られて楽しいのではないかと思います。
【QVC】40代・50代におすすめのファッション
DoCLASSEやマックレガークラシックなど、おすすめブランドのスタッフコーデをご紹介!季節にあわせてぴったりなアイテムが探せます。
<ヘアケア>エイジングケアは髪の毛から
私は元々海が大好きで、日焼けも大好きでした。子供も3人いて忙しかったので、40代を過ぎてからのスキンケアやヘアケアは楽しくて仕方なかったです。最初に力を入れてほしいのは、個人的な意見だとまずはヘアケア。30代後半からやると良いと思います。早ければ早いほどいい。私の場合、鏡を見ていて、老けたなと思うときは髪の影響がすごく大きい。それは色の問題ではなく、髪の質感や髪に元気があるかどうか。結構簡単に結果が出るので、ヘアケアは早めにやるのがおすすめです。
【QVC】40代・50代におすすめのヘアケア
髪をしっかりケアしてくれるアイテムから、医薬部外品の白髪染めまで。40代・50代以上の女性にピッタリなヘアケアアイテムを多数ご用意しています。
<スキンケア>エイジング特化のケアも、日々見直して
私は美容ホリックではないので、美容に時間とお金をすごくかけてきたわけではないからこそなのかもしれませんが、スキンケアをすると結果がすぐに出ました。毎日変わっていく自分を見られることってなかなかありませんよね。体を鍛えるのは時間もかかる。でもスキンケアは2~3日で結果が出てくるので、すごく楽しい。30代後半からは、基本的にエイジングに特化したスキンケアをしています。私たちの心も、体も、そして肌も毎日変わります。強い成分と言われるビタミンA「レチノール」も私は効果がありました。ヒアルロン酸、ヒト幹細胞なども色々使いながら、その日によってスキンケアのラインアップや順番を変えるようにしています。
【QVC】40代・50代におすすめのスキンケア
IKKOさん監修のサイムダンプレミアムや、アン ミカさんが手がけるエスプリーナなど有名ゲストが自信をもっておすすめするアイテムでツヤ美肌が目指せます。
<更年期マネジメント>女性ホルモンとの向き合い方
今まさに更年期を経験している方、今から更年期を迎える方、すでに更年期が終わった方…色々いらっしゃると思うのですが、男性も女性も、ホルモンは生活に様々な影響を及ぼしてくる。だから、マネジメントすることはすごく大事。私の場合は、40代後半で不眠や少しほてる感じがありました。症状がひどくなって日常生活が送れなくなってくると「更年期障害」になってくる。例えば足の裏のアーチがフラット(偏平足)になるのも、実は更年期の症状の一つ。私は足の指が開かなくなったので、足でタオルつかみをしてだいぶ良くなりました。51歳の時には、気持ちが激しく落ち込んだ。30代後半からホルモン値を計っていて、改めて計りに行ったら医師に「つらかったね」と言ってもらって、色々治療をしながらラクになれました。あらかじめ自分の数値を知っておくと良いと思います。あとは規則正しい生活と、食事、運動。更年期障害の一番の予防だと言われているので、少し意識すると良いかもしれません。
<サプリメント>大草さんが摂取している栄養素
更年期には特化しているわけではないけれど、ビタミンC、NMN※、あとは貧血もあるのでヘム鉄、亜鉛あたりは摂るようにしています。ただ、サプリばかりになるのは良くないので、食事もしっかり。タンパク質は赤身のお肉や豆腐などから。意識して「あの栄養素を摂る」というよりは、食事では無理なく楽しくおいしく!たくさん食べています。
※ビタミンB3の一種
【QVC】40代・50代におすすめのサプリメント
大草さんも摂取しているビタミンCのサプリはもちろん、高麗人参やプラセンタなど、美と健康に寄り添うサプリメントを多数取り揃えています。
大草さんの素顔に迫る!一問一答
Q. 大草さんが生きる上でもっとも大切にしていることは?
A. 生きる上で私が大切にしているのは、「自分にうそをつかない」ということです。
Q. 大草さんがくじけそうな時に自分に言い聞かせていることは?
A. くじけそうな時は、くじけちゃっていいと思う。ふんばって変なところに力が入って、そこは守れたとしても違うところを痛めてしまうこともある。一度倒れてみる、泣きはらしてみる、というのも、大事だと思います。
Q. 新しいことを始めるか始めないか、悩んだときの判断基準は?
A. 新しいことがいつでもすべて「是」ではないと思いますが、私が入りたくて入った編集部を辞めるときや、これは自分にできるだろうか、ということをやるとき。そういうときにすべて実践しているのは、「5年後の自分が喜んでいる方を考える」。今は分からなくても、5年後に選んだその道を自分が面白がっているかどうか、自分の心が震えて喜んでいるか、ということで選択肢を選ぶようにしています。
Q. 誕生日が来た日に思うことは?
A. 私と娘は、同じ誕生日。娘からは「私が生まれたことは、ママにとって最高のギフトだよね」と言われ、たしかにその通りだ、とハッとさせられました(笑)。歳をとる、というよりは、1年新しい年をいただいた、と思うようにしています。
Q. 家で着る日常着をオシャレに見せるコツを教えてください
A. 答えは、制服にしてしまうこと。私は、冬はグレーのカシミヤのニットに、黒のスポーツブランドの少しオシャレなスウェット一択。夏は、黒のワンピース。その制服を何着か持っていて、ニットの下にはTシャツを着たりタートルを着たりする。ちょっとスーパーに行ったり、宅配の方が来たりしたときにはその洋服で出る。ただ、寝るときには着ない。外とおうちの中間くらいの洋服。制服を決めちゃいましょう。
大草直子さんから40代・50代の更年期世代の女性とすべての皆さまへ
私には推しはいないけれど、推し活が更年期にすごく良いらしいです。行きたくない、服が欲しくない、新しいリップが欲しくないとか…色々な欲がなくなることも更年期らしいです。会いたい欲、行きたい欲、買いたい欲…とにかく○○欲、があることが大切。だから推し活はおすすめです。
そして、今の自分のキーワードは、「シスターフッド」。女性が、肩書、年齢、役割を超えてみんなで協力しあうという言葉。それを今自分で伝えていきたい。今まではデパートは年代ごとに階層で別れていたけれど、今の時代は違う。年齢などの壁を超えて、みんなが仲良くできると素敵ですね。
大草直子さんプロフィール
ファッションエディター・スタイリスト。1972年生まれ、東京都出身。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。 雑誌「ヴァンテーヌ」の編集に携わった後、独立。ファッション誌、新聞、カタログを中心に活躍しながら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組んでいる。WEBメディア「AMARC」主宰。
(参考:大草直子 「見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる」,株式会社マガジンハウス,2024年10月)
お悩みから探せる 美と健康
お悩みから商品を探せる
お悩み別コンテンツやイベントレポート・お役立ちコラムなど充実