みなさんは「肌荒れ」と聞いて、どんな症状をイメージしますか?

ニキビ跡やニキビそのものだったり、はたまたお肌の乾燥だったり。どんな症状で悩んでいるかは、一人一人全く違うかと思います。

ですので、肌が荒れてしまった場合はどんな症状が起きているかをしっかり見極めればなりませんし、肌荒れを予防したいのであれば、どんなことに悩まされやすいのかをしっかり考えることが大切です。

そこで本記事では、人によって異なる肌荒れの種類や、肌荒れが起こってしまった時の対処方法などを解説します。

人によって違う!主な肌荒れの種類とは?

肌荒れの種類は1つではありません。人によって悩まされている症状は異なりますし、中には、複数の症状が合わさって肌が荒れていることもあります。

ニキビ

肌荒れの中でも、多くの人が悩んでいる「ニキビ」。ニキビは、毛穴内部にある皮脂腺から分泌される皮脂や古い細胞(角質)、お肌の表面についた汚れなどによって、毛穴が詰まってしまうことが原因です。毛穴が詰まると、内部では「アクネ菌」が増殖します。

本来であれば、アクネ菌はお肌の病原菌の繁殖を防ぐ、大切な常在菌です。しかし、詰まってしまった毛穴の内部では、過剰に増殖してしまうという特徴があります。

アクネ菌が増殖すると、毛穴内部で炎症を引き起こしてニキビを作る、非常に厄介な存在に早変わりします。

ニキビは、毛穴が詰まる→アクネ菌が増殖する→炎症を起こす、という順番で症状が進みますが、それによって、ニキビの種類も4種類に分けられます。

初期段階のニキビ【白ニキビ】

最も初期段階のニキビは、「白ニキビ(コメド・面ぽう)」と呼ばれています。

ポツッとした白い点のように見えるのが特徴です。最も症状が軽く、ニキビ治療でも跡が残りにくいので、ニキビができてしまったら、白ニキビの段階で治療することが望ましいとされています。

皮脂が酸化して黒くなる【黒ニキビ】

毛穴内部に詰まった酸化した皮脂やメラニン色素によって黒くなったニキビが「黒ニキビ」です。白ニキビと同様、コメドや面ぽうとよぼれることもあります。黒くなっていますが、黒ニキビも比較的ニキビの症状の中では治療しやすいため、初期段階での対処が重要になります。

炎症が発生する【赤ニキビ】

赤ニキビは、黒ニキビや白ニキビが進行し、毛穴内部で炎症を起こすことで引き起こされます。赤く腫れるので、メイクなどでも隠しにくくなり、見た目にもはっきりとわかるようになってしまいます。

症状によっては、痛みや痒みが伴うこともありますが、触ったり潰してしまったりすると悪化するので厳禁です。

最も症状が進んだ【黄ニキビ】

黄ニキビは、ニキビの中でも最も症状が進んだ状態で、毛穴内部に膿ができ、化膿した状態となっています。

黄ニキビになってしまうと、毛穴の周囲の組織に炎症が広がってしまっているため、治っても跡が残ってしまったり、色素が沈殿して茶色くシミになってしまったりするため、完治した後も目立ってしまいやすいです。

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ニキビ跡

 

ニキビができていた場所が綺麗に戻らず、赤くなってしまっている部分です。中には、クレーターのようになっている場合や茶色くなっている場合もあります。

赤くなっているニキビ跡は、炎症を起こした細胞が放射した炎症性のサイトカイン(タンパク質の一種)や蛋白分解酵素が残っているか、炎症によって傷ついた細胞を修復するために血管が開いていることで、赤くなってしまっています。そのため、修復が終われば赤みが引く場合が多いです。

クレーターのようになってしまっている場合は、赤ニキビや黄ニキビによって角質層が破壊され、陥没した状態になったことが原因です。しかし、クレーターとなっている場合は、自然に綺麗な状態へ戻すことはほとんどできません。

茶色いニキビ跡の場合は、シミの要因でもある「メラニン色素」が過剰に作り出されてしまい、排出しきれなくなっていることで、茶色くなってしまっています。クレーターとなっている場合と同じく、茶色いニキビ跡も自分でケアするのは難しいです。

あせも

お肌にできるぶつぶつはニキビだけではなく、あせもの場合もあります。あせもは、大量の汗をかいた時にできるもので、夏場などの高温多湿の時期に起こることが多いです。

よく小さなお子様によく見られるものだと思われていますが、猛暑が続く近年は、大人でもあせもができることがあります。あせもは、でき方によって3種類に分けられます。

赤いブツブツができる【紅色汗疹】

赤いブツブツができ、痒みを伴うものを「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」と呼びます。

汗の成分やホコリなどで、汗を分泌する汗腺が塞がることで出来ます。脇の下や膝・肘裏、下着やベルトで締め付けられているような「通気性の悪い場所」に起きやすいです。

あせもの中でも最も一般的な症状で、かきむしると細菌感染を起こし「とびひ」に発展することもあります。

熱中症につながる恐れのある【深在性汗疹】

深在性汗疹は、紅色汗疹を繰り返すことで起こる症状です。 白くて平らな湿疹ができるのが特徴ですが、紅色汗疹とは異なり、痒みはありません。

しかし、発汗の刺激が汗腺に伝わると、汗が真皮内に溢れ出してしまうため、皮膚の表面に汗が排出されなくなることから、深在性汗疹になっている部分が乾燥しやすくなります。

白い形のあせも【水晶様汗疹】

水晶様汗疹は、汗が角層内部に溜まってしまうことで起きます。紅色汗疹とは異なり、痒み・痛みがなく、水滴のように透き通って見えるのが特徴です。 普段から高温の場所で作業をしている人や体温調整がうまくできない乳児などに多いですが、健康な人でも高熱をダストできやすくなります。

基本的に一過性のもので、汗がひけば長くても数日で症状が収まります。

お肌のカサつき・ごわつき

 

ニキビやあせもといった吹き出物だけでなく、「肌がなんだかごわつく」「カサつきが気になる」という場合も肌荒れを起こしています。 カサつきやゴワつきの原因となっているのが、お肌の乾燥です。

乾燥することによって潤いが失われ、カサつきやゴワつきが気になるようになってしまいます。

また、お肌が乾燥すると、外的刺激(紫外線など)を受けやすくなるため、シミができやすくなることにもつながります。

関連記事>>保湿を心がけたい人向け 肌のうるおいを保つ洗顔方法とは?

肌荒れが起きてしまった時の対処方法

お肌が荒れてしまった時に自分で無理に治そうとするのは禁物です。

自分で治そうとした結果、返って悪化してしまう場合があります。 ニキビやあせも、カサつき・ゴワつきが見られた時は、「市販薬」か「医療機関(皮膚科)」で対処しましょう。

関連記事>>肌荒れの起こりやすい場所・部位とそれぞれの対処法について

症状に応じた市販薬を使用する

ドラックストアでは、肌荒れに効果のある市販薬(第2類医薬品・第3類医薬品)が販売されています。

飲み薬タイプから塗り薬タイプまで、幅広い種類のものが展開されているので、症状に合ったものを服用しましょう。

ただし、市販薬は手軽に肌荒れ治療を始められる反面、身体に合わないこともありますし、思ったように効果が現れない場合があります。

特に、身体に異常が発生してしまった場合は直ちに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。

皮膚科を受診する

最初から、医療機関(皮膚科)を受診することも対処方法の1つです。

通ったりするのが難点ですが、皮膚科を受診することで医師の指導の元、その人にあった治療ができますし、肌荒れと症状が似ている湿疹や皮膚炎などがあった場合も適切な治療が可能です。

ニキビやあせもを防ぐために必要なこととは?

肌荒れゼロのお肌を手に入れたいのであれば、肌荒れ予防は必須です。 普段から、肌荒れ予防を行うことで、肌荒れを少なくすることができます。

ニキビやあせもを防ぐならとにかくお肌はいつでも清潔に!

お肌が汚れていると、ニキビやあせができやすくなるので、できるだけ清潔な状態にしておくことが大切です。

クレンジング・洗顔は正しく丁寧に

お肌を綺麗に保つのに何よりも必要なのが、クレンジングと洗顔です。 仕事や家事で疲れた時に、メイクも落とさずついついそのまま寝てしまう・・・なんて時もあるかもしれません。

しかし、メイクや汚れをきちんと落とさず寝てしまうと、ニキビの元となるので、しっかりクレンジングと洗顔を行ってニキビやあせもを防ぎましょう。

【クレンジングのポイント】 クレンジングはポイントメイク(アイメイク・リップメイク)→ベースメイクの順番で落としていきます。 ポイントメイクは、綿棒やコットンにクレンジングを付けて最初に落としていきます。

その後に、手にクレンジングをとって顔全体のメイクを落とします。 顔をすすぐときは、ぬるま湯を使用しましょう。

【洗顔のポイント】 洗顔で重要なのが、洗顔料をしっかりと泡立てること。 泡で優しく洗うことで、肌への刺激を少なくします。 洗顔の時も、クレンジング時と同じくぬるま湯ですすぎましょう。

関連記事>>肌荒れ予防につながる「正しい洗顔方法」と洗顔料の種類まとめ

シャンプーやリンスなどの洗い残しにも注意

クレンジングや洗顔を丁寧に行っても、シャンプーやリンスがこめかみに残っていると、そこからニキビが出来てしまうことがあります。

落とし残しがないよう、髪を洗った時にしっかり生え際をすすぐのも、ニキビの予防に繋がります。

汗をかいたらシャワーを浴びて、あせもを防ぐ

 

あせもの原因は、汗腺から分泌される汗です。 ですので、汗をかきやすい夏場は出来るだけこまめにシャワーを浴び、汗を残さないことが大切です。

また、あせもは通気性の悪いと発症しやすいので、夏場は通気性の良い衣類を身に着けることも予防につながります。

お肌に触れるものは綺麗なものを使用する

お肌を清潔にするだけでなく、普段身に着ける衣類や、肌に触れる寝具やタオルも清潔なものを使用しましょう。

洗濯をしないまま、ずっと使用し続けると、付着した汚れによってニキビやあせもを引き起こしてしまう恐れがあります。

身に着けるものは毎日清潔なものを用意し、寝具やタオルはこまめに洗濯しましょう。

薬用化粧品を取り入れる

化粧品の中には、ニキビやあせもを防ぐ効能が認められた薬用化粧品があります。 こういった薬用化粧品を使用することで、ニキビやあせもを予防することが可能です。

肌のカサつき・ゴワつきを防ぐには?

肌のカサつき・ゴワつきは、乾燥によって引き起こされています。 ですので、化粧水や乳液、美容液、クリームなどを使用して、乾燥を防ぐことが大切です。

もし、日頃からスキンケア用品を使用しているのに、肌のカサつき・ゴワつきが気になるという場合は、肌質に合っていないことも考えられるので、別の製品を試してみることをおすすめします。

関連記事>>保湿を心がけたい人向け 肌のうるおいを保つ洗顔方法とは?

まとめ:肌荒れの種類は主に3種類

肌荒れの症状は一つだけではありません。 ニキビやあせもなど複数のことが考えられますし、その中でも症状によって細かく種類が分かれています。

ですので、肌荒れが起こってしまった場合や、正しく予防したいときは、どんな肌荒れが起こるのか、考えたうえでしっかり予防することが大切です。

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