女性ホルモンとの上手な付き合い方 イベントレポート

2024年11月8日、精神科医の木村好珠さん、美容家の山本未奈子さんをお招きして女性ホルモンに関するセミナーを開催。

女性ホルモンの基礎知識や更年期障害、女性特有のお悩みについて日常生活で取り入れやすいことなどを語っていただきました。
会場には、QVCが大人の女性におすすめしたいアイテムを紹介するコーナーも設置し、ご来場のみなさまにお試しいただきました。

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女性ホルモンや更年期についてお尋ねしました

女性ホルモンの基礎知識について

エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが私たちがいろんな作用を受けている女性ホルモンです。

エストロゲンは、簡単に言うと女性らしさを保つホルモン。体のしなやかさ、肌のツヤ、髪、自律神経などのメンタル面にもエストロゲンが関わってきます。
プロゲステロンは、妊娠のときに重要なホルモン。赤ちゃんのベッド、子宮内膜を維持する働きをしてメンタル面にも作用します。この2つの女性ホルモンは更年期になると少なくなってきます。血液検査などで数値が分かるので、そこでホルモンバランスを測ることもできます。(木村さん)

女性ホルモンの変化と重要性

思春期の10歳過ぎくらいで初潮を迎えると、女性ホルモンの分泌がさらに増えます。その後、性成熟期で妊娠、出産を迎えると、またホルモンバランスが変化します。月1回の月経前も、エストロゲン、プロゲステロンが上下を繰り返すので、バランスが崩れて不調になる方が多くいます。その後更年期を迎え、閉経の年齢は人よって異なりますが、女性ホルモンの急降下がかなり体に影響してきます。(木村さん)

潤い、髪のツヤを保つのに、女性ホルモンは必要不可欠。大体10歳の初潮から50歳で閉経するまで約40年間、女性ホルモンが美しさや健康を維持してくれます。ただ、女性ホルモンの分泌は更年期に入る45歳頃から一気に下がり、閉経を迎える50歳頃にはほぼ0近くになります。更年期は、日によって気分が良い日も、だるくて何もしたくない日もあると思います。(山本さん)

更年期と更年期障害について

45歳から55歳が、「更年期」です。全員がホットフラッシュ、頭痛などの更年期の諸症状が出るわけではありません。更年期でもほとんど出ない方もいらっしゃる。不調が出たら、その症状のことを「更年期障害」といいます。症状も様々です。(木村さん)

私の場合は43歳から生理不順になり、ありとあらゆる更年期障害の症状を経験しました。疲れやすい、夜よく眠れない、朝すごく早く目が覚める。めまい、肩こり、毎日憂鬱…ある日、朝起きられなくなって、寝込んでしまった。病院に行くと、重篤なうつであると診断されました。(山本さん)

女性ホルモンのバランスを保つために

まずは食事や普段の生活などを変えることが大切。その上で必要な栄養素を摂取しましょう。まずはビタミンB。ホルモンバランスの乱れにB6とB12が重要だと言われています。あとは女性ホルモンと同じように作用する大豆製品。情緒のコントロールに作用するオメガ3脂肪酸も大事。オメガ3を摂るためには、お魚、亜麻仁油、チアシード。あとはくるみやアーモンドなどのナッツ。抗酸化作用が強いので、ナッツのオリーブオイル漬けもおすすめです。(木村さん)

更年期に入って、しばらく運動できなくて。でも、生活習慣を見直すうちに少しずつ体を動かしたくなってきました。筋肉がついてくると、ヨガをしたり、ジムで通って筋トレをしたり。運動し始めてから、体温のコントロールもしやすくなるし、メンタルが安定しました。更年期になると、太りやすくなりますよね。代謝のピークは14歳。運動をして、代謝を上げていくことも大切だと思います。(山本さん)

幸せホルモン、セロトニンについて

エストロゲンが減少すると、幸せホルモンといわれるセロトニンも影響を受けます。私は乳酸菌サプリを摂っています。あとは、セロトニンを増やすためのアミノ酸の一種、トリプトファンが乳製品やバナナなどに多く含まれているので、朝食にバナナとヨーグルト、などもおすすめです。日常生活から少しずつ変えていくイメージで、きちんと朝食を摂るなど生活習慣を改善することが大切です。(木村さん)

幸せホルモンが出なくなると、気分が落ち込んでしまう。幸せホルモンのセロトニンは、9割が腸で生成されるそうです。なので、腸活が大事。プロバイオティクスなどの乳酸菌は摂った方がいいですね。とにかくヘルシーに、よく噛んで食べることを心がけています。(山本さん)

ご登壇者ご紹介

木村好珠さん

精神科医/産業医/ スポーツメンタルアドバイザー

東邦大学医学部卒業。医学部生時代に準ミス日本を受賞し、芸能活動をしながら2014年に医師免許を取得。
精神科医としてメンタルクリニック勤務をしながら、産業医として多くの企業の健康づくりに携わっている。

山本未奈子さん

経営者/美容家

UCL(ロンドン大学)を卒業し、2009年にMNC New York Inc.を設立。ウェルネスブランド「SIMPLISSE(シンプリス)」、自身が更年期の様々な症状に悩まされた経験から開発した「SIMPLISSE THE BALANCE(シンプリス ザ バランス)」のほか、フェムテック事業を展開し、現在3社経営。美容記事の監修や講演など美容の専門家としても著者9冊と多方面で活躍中。

お二人からQVCのお客様へ

メッセージとあわせて、今後、お二人にどのように年を重ねていきたいかを伺いました。

木村さん
何歳になっても、女性ホルモンのバランスはくずれたり安定したり色々あるけれど、続いていく日常の中で運動・食事含め自分自身がよりよく生きる、ということを考えながら、無理のない範囲で生活習慣を変えてみるといいと思います。何歳になっても、女性らしく、ということを意識していきたいです。

山本さん
食・睡眠・運動を大切にしながら自分ときちんと向き合って、自分を甘やかしていいですよ、と更年期の方にも更年期を終えた方にも伝えたい。歳を重ねても、健やかに、美しくありたいです。

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