増えてきた…?更年期の「シミ・くすみ」悩みにやさしく向き合う方法

増えてきた…?更年期の「シミ・くすみ」悩みにやさしく向き合う方法

更年期に入り「急にシミが濃くなった気がする」「肌が暗くて老けて見える」などの悩みを実感している人もいるのではないでしょうか。更年期による肌のリズムによって、シミやシワ、くすみなどの肌トラブルが起こりやすくなります。

なぜ、更年期になるとシミ・くすみが増えてしまうのか、無理なく取り入れやすいアウターケアとインナーケアのそれぞれを詳しく説明していきたいと思います。

この記事の監修者

 

篠原のあ

美容専門学校を卒業後、CIDESCO国際ライセンスを取得し、エステティシャンとして現場での経験を積む。出産を機に栄養学を学び、美容と健康の両面からアプローチできる知識を深める。現在はダイエットや美容法を中心に、実践しやすい情報をわかりやすく発信している。

更年期にシミ・くすみが増えたと感じる女性は少なくありません。
個人差はあれど、なぜ肌の変化が起こるのか3つの理由を見ていきましょう。

女性ホルモンの減少でターンオーバーが乱れる

更年期に起こる肌荒れは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの低下によるものです。特にエストロゲンは、肌のうるおいに影響するホルモンであり、ハリが失われ表皮細胞の増殖抑制にも繋がります。その結果、肌のターンオーバーが低下してしまいメラニンが滞りやすくなり、透明感のないくすんだ幅に見えてしまいます。

紫外線・乾燥によるダメージが蓄積しやすい

更年期にシミが目立ちやすくなるのは、肌のバリア機能が低下することが関係しています。本来肌には外部の刺激や異物の侵入を防ぎ、水分が逃げるのを防ぐ役割を持っています。年齢を重ねると、表皮の角層の水分保持力の低下による乾燥や、バリア機能の低下が起きてしまいます。紫外線の影響を受けやすくなり表皮の一番下にあるメラノサイトでメラニンが過剰に生成され蓄積し、シミが定着しやすくなります。

血行不良やストレスが“顔色のにごり”に影響

更年期で女性ホルモンの減少で自律神経が乱れることにより、血行不良が起こりやすくなってしまいます。健康な肌を維持するための酸素・水分・栄養を届けられなくなり、老廃物も蓄積していきます。丁寧にお手入れをしているつもりでも、肌のくすみが起こりやすくなり青黒く見えてしまったり、黄ぐすみに繋がりやすくなってしまいます。

シミやくすみを防ぐためのアウターケアのポイントを紹介します。

UV対策を万全にする

シミ・くすみを防ぐためにも、日焼け対策は欠かせません。紫外線は波長によって種類があり、シミの原因となるのが「UV-A」による日焼けです。室内でも窓ガラスを透過してしまうので、工夫が欠かせません。紫外線対策は、日焼け止めだけに限らず日傘やサングラスや眼鏡など目から入る紫外線対策も含め万全に対策をしておくのをおすすめします。

美白成分のあるスキンケアをする

トラネキサム酸やビタミンC誘導体など、更年期肌に合う有効成分を活用する
美白効果が厚生労働省の認可を受けているものを「美白有効成分」といいます。美白有効成分が入っているスキンケアは、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすなどを抑えてくれます。具体的には、トラネキサム酸やビタミンC誘導体など、更年期の肌に合う有効成分を活用したスキンケア選びをおすすめします。美白成分でも、シミを抑える仕組みが異なるからこそ事前に確認したうえで活用するのをおすすめします。

摩擦を最小限にする

スキンケアは、とにかく擦らず「摩擦を最小限にする」ことを意識してください。クレンジングも円を描くように優しくメイクを落とし、たっぷりの泡で洗顔をして汚れを落とします。化粧水をつけるときも、パッティングで肌に浸透させるようにして、こするではなくなじませることを意識してください。

シミ・くすみのインナーケアのポイントを紹介します。

肌にいい栄養を意識した食事をする

シミ・くすみを防ぐためにも、タンパク質やビタミンC、ビタミンBなど肌にいい栄養を意識した食事が大切です。糖化とは体のなかでタンパク質や脂肪が余分な糖と結びつくことで起きてしまいます。肌の老化の原因になるといわれており、肌のためにも糖化しないような食事をとりいれること、血行不良や代謝低下を防ぐための栄養ベースを整えましょう。

湯船につかる

シミ・くすみ対策には、シャワーではなく湯船にゆっくり浸かるようにして血流や自律神経を整えることが大切です。ぬるいお湯に浸かって体を温めることにより、睡眠の質を改善しつつ肌の再生力を引き出していきます。熱いお湯は肌の乾燥の原因になるからこそ、湯船に浸かるようにしていきましょう。

生活習慣を整える

疲れやストレス過多の状態になると、肌トラブルの元になってしまいます。そのため、十分な睡眠時間を確保するのはもちろん、深呼吸をして腸内環境やリラックス効果を高める、運動でストレスを溜めない工夫をしていきましょう。生活習慣を整えることで、シミ・くすみのインナーケアにも繋がります。

シミもくすみも“年齢のせい”ではありません。更年期は、何かと変化の多い時期ではありますが自分の肌と向き合うチャンスとしてとらえるようにしていきましょう。肌を優しく見つめるきっかけとして、アウターケア&インナーケアの両方を取り入れてみてください。

※専門家の見解であり効果を保証するものではありません
※QVCがお悩みのヒントになるコラムの執筆を専門家にお願いしました

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