乾燥の季節が到来!お肌や目のコンディションを整えるには? その2

乾燥の季節が到来!お肌や目のコンディションを整えるには? その2

この季節にはお肌以外にも、ドライアイや乾燥からくる目のコンディションの乱れも気になります。しょぼしょぼ、かすみ目など、乾燥からくる目の不調から、更年期、加齢による疲れ、見えにくさなどの目のコンディションの低下を感じ始める方も多いのでは。

生活の質を上げていくためにも目のコンディションは大切。乾燥のこの季節、目のケアにはどんな事を心がければ良いのかなど、漢方医学の視点から医師・イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に、アドバイスをいただきます。

この記事の監修者

医師・イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事、ロングライフラボ理事、秋田栄養短期大客員教授

石原 新菜(いしはら にいな)

お肌にも心にも潤いは大切。
もちろん、大切な目の潤いもお忘れなく。

目も潤いが大事

目も水が循環しているので、乾燥の季節、涙など水分の流れが悪いと、ベターっとはりついたような、不快に感じになる時がありますよね。涙の循環を良くするためには、温かいタオルで目を温めるのが良いですよ。濡れたタオルを電子レンジで1~2分チンして温めて(やけどにはご注意くださいね!)、目の上に置くだけでも気持ち良く、気分もリフレッシュできます。

もし時間があるのであれば、温、冷、温、冷の順番で行うと、血管が開いて縮む、開いて縮むを繰り返すので、マッサージのような効果もありますよ。温かいのを3分、冷たいのを30秒、と繰り返すのがいいですね。

パソコンなどを見ている間は瞬きも少なくなりますし、ブルーライトの影響もありますので、お仕事などでパソコンをよく使う方なんかはタオルを使った温冷湿布はおすすめです。

更年期と目のコンディション

加齢や、更年期を迎えて目の不調が気になるという方も多いですが、女性ホルモンも関係しています。やはり血管のしなやかさが影響していますので、ゴースト血管の影響もありますね。

漢方の考え方になるのですが、「腎虚」という言葉があります。漢方ではだいたい40歳が人生のターニングポイントという考えがあり、人によって老化のスピードは違いますが、40歳以降で元気でいられるかどうかのポイントは足腰。足腰はだいたいみなさん、そのあたりの年齢から弱ってきたな、と感じると思います。足腰が痛い、冷える、しびれる、トイレが近い、遠いというお悩みも、「腎虚」が関係しています。下半身の臓器の健康は、足腰の強さ、弱さと深い関わりがあるんです。

更年期と目のコンディション

目のコンディションと下半身の密接な関係?

漢方の考えでは、人間を植物に例えた時、おへそから下は「根っこ」にあたります。根っこが弱っていると植物は死んでしまいますよね。それと同じで、人間も生命力のポイントは下半身、つまり足腰です。

これはかなり個人差があって、はやく足腰の衰えである「腎虚」が進む方もいれば、80歳でもお元気な方もいらっしゃいます。足腰を鍛えているかどうかで年齢を重ねた時に、結構な差が出てくるんですね。そこで面白いお話なのですが、実は目や耳の力は、下半身に比例すると言われているんです。

足腰を鍛えましょう

中医学(漢方)における五臓のうちの「腎」である下半身、つまり足腰が弱ると、目や耳だけでなく髪の毛の状態にも影響が出てきます。だいたい40歳を過ぎるころ、下半身の臓器や足腰が弱ってくると同時に、耳が遠くなったり、老眼が進んだり、耳鳴り、飛蚊症、ドライアイ、白髪が増えたりなどの髪の毛のトラブルが増えるなど、いろいろな症状がでてきます。下半身が弱ってくるとあらゆる場所に不調が出始めて、一気に老化が進んでくる、という考えです。

植物も動物も、自然の世界ではとにかく足腰、下半身の健康が大切です。

根っこの健康には、根っこを取り入れよう

下半身の健康のためには運動ももちろん大切ですが、「根っこ」の食材を食べるのもいいですよ。相似の理論というのですが、飛行機が鳥からヒントを得て作られたように、人間は植物に例えると下半身、根っこが大事なので根っこを食べましょう、という考え方ですね。

根菜類でしたらなんでもいいですよ。人参、玉ねぎ、そして特におすすめなのは、山芋とごぼうです。なぜかいうと、固い土に根を生やし、固さに負けずにまっすぐ根を伸ばすあの力!あのパワーをわけてもらいましょう、という考えです。ねばねば成分はやはりおすすめ。山芋はもちろん、おくら、納豆、モロヘイヤなど、ねばねばした食材は保水力も高いです。あとは目のケアでよく知られているブルーベリーなどは彩りもよく、日々の食生活に取り入れやすいですよ。

根っこの健康には、根っこを取り入れよう

目の運動もやってみよう!

目の周辺には筋肉がたくさんついています。眼球を動かすために筋肉が引っ張って動かしているんですね。目をぐーっとあげたり、下を向いたり、斜めを見たり、意識して目、眼球だけを動かす運動を、気が付いた時などにまめにやってみてください。また、目の周りのくぼみも意外とこっています。優しく押しながらマッサージをしてあげると、心地よくほぐれますよ。

石原先生から大人世代へメッセージ

食生活や習慣を見直すことで、目のコンディションを整える助けになるかもしれません。今回ご紹介した食材や運動、マッサージなどをぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。あきらめないで続けることが大切ですよ!一緒にがんばっていきましょう。

※専門家の見解であり効果を保証するものではありません
※QVCジャパンがインタビューした内容をまとめたコラムです

#目の乾燥ケア #更年期と目の不調 #漢方目の健康 #ドライアイ対策