乾燥の季節が到来!お肌や目のコンディションを整えるには? その1
朝晩と日中の寒暖差、また、室内外の気温や湿度の差などの影響で、乾燥が気になる季節。夏の蓄積ダメージが、まだまだ影響している可能性も。
忙しい年末年始や本格的な冬が到来する前に、お肌や目のコンディションのために行っておきたい乾燥対策について、食生活や生活習慣など身近なことからできることを、医師・イシハラクリニック副院長の石原新菜先生より、アドバイスをいただきます。
この記事の監修者
乾燥対策の重要性
秋冬になってくると湿度が下がっていくので、どんなに気をつけていてもお肌が乾燥しますよね。もちろん外側からの保湿も大切なのですが、中からの栄養補給も大切。
いつもお伝えしていることではあるのですが、水分や栄養がカラダのはじっこまできちんと「届く」ことが重要です。そのためには、血流が大切。年齢とともに「ゴースト血管」が増えていくので、水分や栄養がカラダの隅々まで行き渡らなくなっていき、結果的に乾燥にもつながります。
栄養が体に行き渡ることを意識して、日々の食事を大切に
冷えもそうですが、乾燥対策には「ゴースト血管」対策が大事です。
ゴースト血管の復活に重要だとして近年注目されているのが、血管内皮細胞にある受容体型酵素の「Tie2」と言われているものです。「Tie2」が活性化することで毛細血管が本来の役割を果たすことができ、血液に含まれる大切な栄養をきちんと細胞まで届けることができるようになるんです。
ちょい足しにおすすめのお役立ちスパイス
おすすめの食材は、シナモン、ヒハツ、ルイボスなど。ヒハツはあまりなじみがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、コショウの一種で、インドや沖縄などではスパイスとして昔から使われています。お飲み物やお料理へのちょい足しにおすすめです。
私のおすすめ最強ドリンクは「ヒハツジンジャールイボスティー」!「Tie2」を活性化する植物、ヒハツ、ルイボスと、体温を上げる食材であるジンジャー。すりおろしリンゴやレモン汁を入れても美味しいですよ。冬のリラックスタイムにぜひ♪
お肌だけではなく、粘膜の潤いも意識して
美容のためにお肌の乾燥を気にされる方は多いのですが、忘れがちなのはのどや鼻などの粘膜のコンディション。乾燥の季節には粘膜にも気を使ってケアしてあげてください。
「粘膜免疫」というものがあるのですが、そこに存在しているIgA抗体というものがあります。潤いのある場所で存在して働いてくれるものなのですが、潤いがなくなると活動できなくなってしまいます。その結果、ウイルスなどが侵入してしまい病気に感染することも。粘膜に潤いがあって、IgA抗体がきちんと活動できる状態にしておくのも、乾燥の季節を元気にすごすために大切です。
加湿器、マスク、そしてやっぱりお風呂
冬のお部屋の湿度は50%から60%を保つようにしてください。加湿器を使う、室内でもマスクを使うというのもおすすめです。
あとはお風呂ですね。ゴースト血管対策としてもお風呂は良いのですが、乾燥対策としてもやはり優秀。湯船につかって温かい空気や湯気を吸うことも加湿、潤いサポートになります。
入浴剤を使うのも良いですね。炭酸系でしたらよく温まりますし、血流のためにも良いですね。バスソルトなどは高価なものもありますが、そんな時には粗塩でも大丈夫ですよ!お塩はイオンになりますので、皮脂やたんぱく質とくっついて、皮膚にベールのようなものが出来るんです。なので、バスソルトや温泉などもそうですが、入った後は出来れば洗い流さない方が保温効果も高まります。お肌が弱い方もいらっしゃいますので、そのあたりは様子をみながら調節してみてくださいね。
好きな香りのバスソルトで、お風呂の時間がもっと楽しくなるかもしれませんよ。お肌の保湿にこだわりたい方にはオイル系もいいですね。
保湿は時間との勝負?急いで潤いケアしましょう
そして、お風呂上りの保湿はスピードが勝負!お風呂から上がった後、のんびり、ぼーっとしていたいのはわかるのですが、どんどん潤いが逃げて行ってしまう前に、できるだけ早く保湿してください。きっとお肌のコンディションが変わっていきますよ。
※専門家の見解であり効果を保証するものではありません
※QVCジャパンがインタビューした内容をまとめたコラムです
#乾燥対策 #保湿ケア #ゴースト血管 #粘膜の潤い