知ろう、考えよう、骨&免疫力!好きな事を思いきり楽しむために。

知ろう、考えよう、骨&免疫力!好きな事を思いきり楽しむために。

紅葉狩りなどの行楽も楽しいこの季節は、旅行やアウトドアはもちろん、スポーツなどの健康習慣を身につけるのにもおすすめ。いつまでも自分の足で行きたい場所へ行って、趣味やレジャーを思い切り楽しみたい。そのためにも心がけたい「骨」の健康(骨密度の重要性)や「免疫力」について、日常生活で気を付けたい事、食事や摂取したい成分、運動や生活習慣など様々な角度から、医師・イシハラクリニック副院長の石原新菜先生より、アドバイスをいただきたいと思います。

この記事の監修者

医師・イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事、ロングライフラボ理事、秋田栄養短期大客員教授

石原 新菜(いしはら にいな)

骨の健康ってなぜ大事なのでしょうか?改めて考えてみましょう。

骨も代謝をしています

骨というものはいつも、骨を作る細胞と壊す細胞が働いています。作っては壊し、作っては壊しを繰り返しています。骨の代謝ですね。女性ホルモンが減ってくると、作るよりも壊すほうが多くなってきます。それで更年期になると、どんどん骨がスカスカになり、骨粗しょう症や圧迫骨折などでお悩みの方が増えてきます。お肌や血管のしなやかさなどと同じで、骨も女性ホルモンの影響が大きいので、女性の方がより気をつけた方が良いと思います。

生活の中で、自覚のないままの骨折も

骨は健康を保たないと折れたりします。高齢の女性など、風邪をひいて咳をしていたら、気がつかないうちにあばら骨が折れていたり、つまずいたり、転んだり、強く座ったりするなど、まさかそんな事でと思うような生活の中のちょっとした出来事で折れてしまうこともあります。怖いのは、大腿骨や骨盤など、大きな骨の骨折ですね。ご高齢の方がそういった骨を骨折してしまうと寝たきりになってしまうこともあります。

食生活も骨を意識して

若い方がお好きなインスタントラーメンや甘いお菓子などに入っている「リン酸塩」は、骨にはあまり良くないと言われていますので、もちろん栄養のバランス的にも問題はあるのですが、過剰に食べたり、そういうものばかり食べたりするのは骨のためにもおすすめ出来ません。「骨といえばカルシウム。カルシウムといえば牛乳さえ飲めばいい」と皆さん思っているかもしれませんが、それだけではなく、いろいろな栄養を摂取してください。牛乳ではなく豆乳でも良いですし、チーズも少量でたくさんのカルシウムが取れます。小魚、干しエビ、納豆も良いですね。

納豆は特に、骨を作るために重要なビタミンKや、たんぱく質も入っているのでおすすめです。

また、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDが多く入っているきのこ類、とくにキクラゲがおすすめです。あとはシラス。天日干しをすることでビタミンDが増えるんですよ。人間も日光浴すると体内でビタミンDが作られますよね。なので、骨のためには短時間で良いので太陽を浴びることを意識するのもおすすめ。また、ビタミンCはコラーゲンの生成を促します。骨は弾力が必要で、コラーゲンもそのために必要な成分ですので、そのあたりのビタミンも意識して摂取してみてください。

食生活も骨を意識して

骨の健康のためにできることは?

子供が大人より骨折しにくいと一般的に言われている理由として、骨の弾力性が関係しています。柳の木のように、骨がしなるんですね。骨はカルシウムのかたまり、と思っている方も多いですが、実は骨の健康のためにはしなやかさも大事なので、カルシウムだけではなく、ビタミン類やたんぱく質、コラーゲンなどいろいろな栄養素が必要になります。あとは日光浴ですね。美白が気になる方は日差しを浴びるのがイヤだなと思うかもしれませんが、骨のためには必要です。特に日本人は血液中のビタミンDの濃度が低いというデータがあります。日本の女性はそれに加えてカルシウム、鉄分、たんぱく質。あと男性も含めると、食物繊維、そしてやはりビタミンDが足りないと言われています。ちなみにビタミンDの血中濃度と体調の関係については様々な研究があり、免疫機能の維持に関わると考えられています。お魚でいうと、ビタミンDが多いのはアジ、サバ、イワシなどの青魚、それからシラスです。

日光を浴びるのも大事です

太陽も、直射日光を浴びるのでなくても良いですよ。木陰でも良いので夏であれば15分から30分くらい。冬であれば、30分から1時間くらい日光を浴びるのを意識してみてください。お顔じゃなくて、手の平などでもOKです!

美白が気になる気持ちもわかりますが、骨の健康のためだけでなく、ハッピーホルモンといわれる「セロトニン」の分泌も促しますので、そういう意味でも太陽の光を浴びるのは大事ですね。

日光を浴びるのも大事です

骨密度とは?

レントゲンを撮ると、自分の骨が見えますよね。骨密度が低い方は目で見てもわかるくらいにスカスカになっています。先ほどもお話ししたように、カルシウムだけではなくて骨を作っている様々な成分がどれだけ詰まっているのか、その密度が骨密度ですね。健康な骨、骨粗しょう症の骨の画像を見比べてみると、白さが違うので良くわかります。

骨密度をあげるために。健康な骨でいるために。

食べること、日光を浴びることも大事ですが、骨を強くするためには負荷をかけることも必要です。歩いたり、ゆるく行うのでも良いですからジャンプをしたり、刺激を与えてあげないと強くなりません。水中ウォーキングやスイミングなどの運動も良いですが、骨の健康を考えれば足を使って歩くほうがよりおすすめです。片足で30秒から1分ずつくらい立つ「フラミンゴ体操」をぜひ!座りっぱなしではなく、血行も良くしましょう。生きている限り骨は再生するので、あきらめないでいきましょう!

※専門家の見解であり効果を保証するものではありません
※QVCジャパンがインタビューした内容をまとめたコラムです

#骨の健康 #骨密度 #免疫力 #ビタミンD