更年期のすごしかた　その２

女性ホルモンのような作用をするもので、大豆イソフラボンというのがありますよね。大豆製品を食べると、腸内細菌によって「エクオール」※というものが作られますが、なんと、日本人の約半数がエクオールを作ることができないと言われています。クリニックのスタッフでも試しに検査をしてみたのですが、本当にぴったり、作ることができる人、作ることができない人に、半々にわかれました。なので、根気よく大豆製品を摂取するのも良いですが、作ることができない方もいらっしゃいますので、大豆製品の代わりにエクオールを、サプリなどで栄養補給の一環としてご利用いただくのも良いかと思います。自分がエクオールを作ることができるかどうかは、簡単な検査で調べることができますので、興味がある方は調べてみても良いと思いますよ。
※女性ホルモンとして知られるエストロゲンに似た働きがある物質

生活の中では、自律神経を整えるようなことを沢山してほしいので、お風呂にゆっくり入るとか、腹式呼吸、瞑想、ヨガ、アロマなどもいいですね。ちょうど更年期って、お子さんがいらっしゃる家庭でしたら受験や進学の時期でしたり、親の介護がやってきたり、夫の生活習慣病が気になったり、とにかく、自分のこと以外で、大変な出来ごとがいっぱいありますよね。自分自身も身体の変化が大変なのに、家庭のお悩みだけではなく、お仕事をしている方は責任も重くなる世代。とにかく更年期は社会的にも様々なお悩みなどが重なる時代なので、この時期を上手に乗り越えてほしいです。

手を抜くところは手を抜いて、漢方でも、ホルモン療法でも、婦人科でも、いろんなところにどんどん頼ってください。ご飯だって、毎食きちんと作らなくても、なんとかなります(笑)！前回もお伝えしましたが、お風呂は入ってくださいね。自分のために、自分にフォーカスした暮らしを心がけて、とにかく「ご自愛」してください。全てを抱えすぎないで、自分自身を大切にしてくださいね。

更年期ど真ん中の方は、この10年間はつらいですが、これを抜ければ黄金時代！ゴールデンエイジが来ますので、それを思い描いて楽しみにして、この大変さはずっと続かない、一時的なものなのだと思ってください。

更年期が終わった頃は、骨も弱って、筋肉も落ちてくると思います。更年期が終わったあとの長い人生で、大切なのはとにかく、足腰です！せっかくゴールデンエイジに突入したのに、足腰が弱ってしまって、骨折して寝たきりに・・・なんて、イヤじゃないですか。なので、ぜひ足腰を鍛えてください。軽いウォーキングなどでも良いですよ。