石原新菜先生直伝。
若々しさと輝きをキープ!~ダイエットと美しい年齢の重ね方~
20 代、30 代の頃は、少し食事制限をすれば、あっという間に痩せたのに、今は体重計の数字はびくともしない。
むしろ、あまり食べていないはずなのに、体重が増えていてどういうこと?という方も。石原先生が考える QVC 世代のためのダイエットや、生活や食事へのアドバイスは?
この記事の監修者
年齢と共に筋肉量が落ちていき、基礎代謝量も落ちていくので、若い頃と同じ生活をしていても太りやすくなります。女性ホルモン、男性ホルモンは代謝に関わるのですが、男性の場合はゆっくりとホルモンの変化がおこります。しかし女性はライフステージによって、女性ホルモンが急激に上がったり下がったりするので、とにかくホルモンにふりまわされる。一気にコレステロールが上がったり、体重が増えたりするのもホルモンの影響がありますね。
また、若い時は特に意識していなくても、体力もあるし、気持ちも元気でそもそも活動量が多かった。だんだん外出するのも面倒くさくなり、自然と動かなくなる。基礎代謝量自体はそれほど変わってはいないという方も、年齢ともに太りやすくなるのは、そのようなちょっとした生活の変化も影響しています。運動じゃなくても良いので面倒くさがらず、なるべく活動する。好きな事をして、外にも出るのが大事ですね。
細いよりも、ヘルシーな美しさを
若い時であればともかく、30 代を超えてきたら無理なダイエットをせず、バランス良くきちんと食事をしましょう。たんぱく質や食物繊維をとりつつ、食事の量が多すぎるかもと思う方は、一気に減らすのではなく、いつもの食事の8割くらいの量に、気持ち少しだけ少なめにするところからはじめてみてください。そして運動も続けてみる。そうすると、総カロリーが減ることによって、少しずつですが、健康的に痩せる事が出来ます。急激に痩せてしまうと、そのあとのリバウンドが怖いですよ。
細く見えたいと思う気持ちも分かりますが、それよりも何よりも、健康が一番です。年齢を重ねますとどうしても体力も落ちてきますし、足腰も弱ってきます。細くいる事よりも、元気でいることが大切です。パッと見たときに、「細い」ということよりも、体力があって、メンタルも元気で、笑顔でいられるほうが若々しくて素敵だと思います。
「無意識食べ」をしていませんか?
痩せたいというお悩みをもつ方に「普段は何を食べていますか?」と伺うと、なぜかスイーツがカウントされていない時があります。寝る前に食べたアイスの事を忘れていたり、甘いラテなどを飲んでいたことを忘れていたり。自分が飲食したものに無自覚な方が意外と多いので、何気なく食べていた間食もきちんと意識して、甘い飲み物を無糖のお茶に変えてみるなど、少し意識や行動を変えるだけでもカラダは変わっていきます。また、お酒を飲んだ時に食べたおつまみのことなども、酔ってしまうせいもあるかもしれませんが、すっかり忘れている方も多いです。笑。おつまみを食べる時は、チーズや生ハムや唐揚げではなく、トマトや枝豆にしてみるなど、ヘルシーな居酒屋メニューを参考にしても良いですね。
8割からムリなくはじめよう
今やっている事の「8 割」を意識してください。全てをやめたり、変えたりするのは難しいですが、2 割からならばコントロールできそうですよね。ぜひ「8 割」を意識して下さい。更年期はホルモンの変化で振りまわされますし、家庭環境の変化もありますし、とにかく忙しくて悩みも多く、大変な事が多い時期だとおもいます。ここをうまく、楽しく乗り切りましょう。健康とお風呂はキャンセルしないでくださいね。笑。そのあとは黄金期が待っていますよ!
いつまでも若く、美しく見られたい!は永遠のテーマ。石原先生が考える「アンチエイジング」とは?
美しく健康的な年齢の重ね方と、日常の中で出来る事を教えてください。
これも「血流」が関係していますね。前回のコラムでもお話しした、全てをめぐらせる「血流」の大切さと、血管の形自体はあるのですが血液が通っていない「ゴースト血管」について、もう一度お話ししますね。
「ゴースト血管」は、再生することが分っています。運動をしたり、お風呂に入ったり「巡らなければいけない状況」作ってあげることで、再び巡ってきますので体に気づかせてあげることが大事です。食べ物でしたら、シナモン、ひはつ、ルイボスティーなどがおすすめです。
「アンチエイジング」という言葉がありますが、老化をストップすることはできません。なので「アンチ」はできないのですが、老化のスピードは自分でコントロールは出来ます。「アンチエイジング」ではなく、「ペースオブエイジング」という考え方になります。
同じ年齢なのに年齢よりも若く見える人、老けて見える人の違いが出るのは何故なのだろう?という研究が、ニュージーランドのダニーデンという地域で行われたのですが、その研究の中で、1 年で 0.4 歳しか老けない人から、1 年で 2.4 歳も老けてしまう人まで、老化のペースは人によって違い、老け方に 2 歳もの差があるそうです。例えば同じ遺伝子をもつ双子などの場合でも、生活の仕方によって若く見える人と老けて見える人がいます。また、老化タンパク質というのが関係しているのですが、スタンフォード大学の研究論文では「老化は 44 歳と 60 歳で急激に進行する」という事がいわれています。
ではどのように老化のスピードをコントロールしていけばよいのか
結局は、毎日どういう風に生活をしているか、という部分で差が出てくるのだと思います。睡眠をきちんととっているのか、運動の習慣があるのか、食事はバランスよく、ビタミン、ミネラル、抗酸化成分を豊富に含む食材を意識しているか、などの、毎日の生活の積み重ねが老化のスピードに影響していくのだと思います。エイジングはどんな人でも必ずしていくもので、それを食い止めることはできませんが、そのスピードを緩やかにしていくことは、生活習慣を変えるなど努力次第で出来ます。
若々しさのためにはメンタルのケアも!
あとはメンタルが元気でいるのが大切ですよ!明るい笑顔!見た目が同じでも、中身がポジティブな方は、ぐっと若々しく見えます。心のケアも忘れずにしてください。好きな事をする、運動でも、カラオケでも、ガーデニングでも、なんでも良いです。自分が楽しいと思う事を、どんどんやってください。
石原先生から、皆さまへ
病気になる前に、自分の状態に耳を傾けて「未病」に気がついてください。そして、続けられそうなこと、出来ることから取り入れていきましょう。今回のコラムが生活を変えるきっかけになり、変えたことによるご自身の変化に気がついていただければ嬉しいです。年齢とともに、体もメンタルも変化していきます。健康の底上げをしてくださいね。小さいことから楽しく!一生続けてほしいので、とにかく楽しく!続けて、ずっと健康でいてください。
※専門家の見解であり効果を保証するものではありません
※QVCジャパンがインタビューした内容をまとめたコラムです
#ダイエット #食事 #アンチエイジング