高麗人参とは?気になる成分や効果について解説します
みなさんは『高麗人参』をご存じでしょうか。
「言葉だけ聞いたことあるけど、実際には見たことがない」「健康食品などの成分で聞いたことがある」「細長い根っこのようなもの?」「韓国の人参?」など、人それぞれ『高麗人参』の認識に違いがあることでしょう。ここでは、高麗人参の特徴や成分、その働きについてご紹介します。
1. 高麗人参について
スーパーなどで並ぶ姿をめったに見ない、高麗人参。手に取ったことがない方、調理などをしたことがない方の方が圧倒的に多いと思います。はたして、高麗人参とはどのようなものなのか、また、私たちに馴染みがある人参とは何が違うのか。
まずは、高麗人参とはどういうものなのか、詳しく解説します。
1.1. 高麗人参とは
中国最古の医学書にも記載されているという高麗人参は、数千年前から漢方薬として使用されてきました。歴史が長いため呼び名も多く存在し、「朝鮮人参」や「オタネニンジン」などといわれることもあります。
高麗人参は、ウコギ科の多年草です。中国や朝鮮半島などで古くから知られている薬草植物であり、自生する量が少なかったため、珍しい貴重なものとして大切にされてきました。
日本に入ってきたのは奈良時代のころといわれていて、当時から健康食材として使われ、江戸時代には高麗人参の栽培も始まったと伝えられています。
主には根っこが使われ、その見た目は少しいびつな形をし、人の形に似ているのも特徴。4~6年かけてゆっくりと育ち、6年ものの高麗人参は価値が高いとされています。
1.2. 高麗人参と普通の人参との違い
高麗人参と私たちが日頃よく手にする人参には大きな違いがあります。
主に根っこを使用する点は共通しますが、いびつさがある高麗人参に対し、普通の人参はオレンジ色で比較的なめらかな円錐型となります。また、見た目だけでなく、植物の種類としても異なり、高麗人参はウコギ科、普通の人参はセリ科の植物です。
また、緑黄色野菜である普通の人参は、カロチンやビタミンA、カリウム、食物繊維などが主な栄養素ですが、高麗人参は各種ビタミン、タンパク質、アミノ酸、炭水化物、ミネラル、そしてサポニン(ジンセノサイド)が含まれ、栄養価にも違いがあることが明らかになっています。
2. 高麗人参の働き
伝統中国で2000年以上も重宝されてきた高麗人参。いったいどのような働きがあるのでしょうか。
高麗人参に多く含まれるサポニンは、健康成分として知られ、美と健康の維持やその含まれる良質な栄養素を体の隅々まで届ける役割を果たしています。その結果、体と美容のコンディションを保ち、ハリのある生活をサポートしてくれます。
それでは、高麗人参の成分や、どんな方におすすめなのかをご紹介します。
2.1. 高麗人参に含まれる成分
高麗人参は栄養価が高く、40種類近くのサポニンを含んでいるのが特徴です。産地や生育状況によって含まれる成分やその量にも差があり、6年間手塩にかけて育てられた「6年根」はサポニンが最大量になると言われています。また、マグネシウムや鉄分、ミネラルなど、人にとってなくてはならない成分もしっかり含んでいるので、それぞれの作用により、高麗人参の素晴らしいパワーを生み出しているのです。
2.2. 高麗人参の摂取が推奨されるのはこんな人
漢方では、心身の機能をコントロールしている「気」が不足すると、「元気がない」(病気になりやすい状態)になると考えられています。高麗人参は、その「気」を取り戻す力があるといわれているのです。高麗人参の持つ魅力は、まさに「健康力」といえるでしょう。
日々の生活において、次のように感じることはないでしょうか。
- 生活にハリがない
- 夏の暑さ・冬の寒さに弱い
- 毎朝だるさがある
- いつまでも美しくいたい
- 健康と美容の維持に興味がある
- リラックスしたい
・・・・・・など。
そのような方は、高麗人参の摂取を試して「健康力」を取り戻しましょう。
まとめ
古くから健康と美容を維持するために愛用されてきた高麗人参は、いつまでも美しく健康でありたい方を優しくサポートします。高麗人参の成分を含むサプリメントなどの栄養補助食品は、生活を支えるひとつの方法として、上手に取り入れていきましょう。