2023年インタビュー 吉田ヒロミ様

「私らしく年を重ねる」ために心がけていることは?

好奇心旺盛なたちなので、気になったものや事柄に対して積極的に行動に移すことですね。


その心がけは以前から実践されていたのですか?

パリへ行ったのも、青春時代からオードリー・ヘプバーンの大ファンで、スクリーンの中で彼女が身につけているもの、着ているもの、すべて「本物」に出会いたいという想いがきっかけでした。
気持ち一つで飛び込んだパリの語学学校でしたが、たまたまクラスメイトから、ジバンシィでスティリスト(アシスタントデザイナー)をしている人を紹介してもらえたんです。その方に思い切って「ジバンシィで働きたいの!」と相談してみたら「オフィスに直接行ってごらん」と言われて……。それから毎日『私はどうしてもこのアトリエで働きたい』と書いたプラカードを持って通いました(笑)。最初は全く相手にされませんでしたが、数日後、そこを通りかかり、声をかけてくれたのが、当時ジバンシィの右腕と言われていたマダム・ジルベルトでした。その時彼女と出会えたから、最終的に夢見ていたオードリー・ヘプバーンの仮縫いにも立ち会えたのですよ。
今でも「観たいもの」「食べたいもの」「行ってみたいところ」などがあったら、すぐに動いてしまいます。デザイナーとして、ひとりの女性/人として、今の私があるのは、そういった行動で得た出会いのおかげだと思っています。


自分らしく、ハッピーに年を重ねたい皆さんへ、ぜひメッセージをお願いします!

自分自身を客観的に見つめて、それをポジティブに受け止めて表現してみましょう。「自分らしい良いところ」を見つけられたらハッピーになれるのでは?自分自身がハッピーに毎日を過ごすことができれば、きっと周りの人たちもハッピーになれると思います。そしてその周りの人たちの良いところも見つけられたら、本当に素晴らしい人生になると思いますよ。