2019年インタビュー 鈴江裕未様

卵殻膜コスメのパイオニア、アルマードの鈴江祐未さん。20年以上にわたるベストセラー連続最多受賞が物語るその絶対的な人気。自分に自信がなかった青春時代を経て、彼女の中で変わったこと、そして、自身が思う困難とは。

困難は、想定内。

プライベートでも、仕事でも、私の人生で困難っていうのはね、そもそも想定内なんですよ。困難があって当然。ちょっとオーバーですけど、それが生きてるっていう証なんだよ、みたいなね。大きければ大きいほど、「どうしたら解決できる?」とか「どうやって乗り切っていく?」っていう頭に切り替えるんですよね。そもそも想定内だって思うことで、人よりも「どうしたらいい?」って考える力が増すんじゃないかな。生きてきて、失敗があったからこそ言えますが、今になって自慢できるのは、「どうしたらいいか?」って考える力は人より多いと思うんですよね。

いじめられっ子だった子供時代。

今、私がどう映っているかわからないですけれど、もう子供の時からすごくいじめられっ子だったんですよ。自分の心はどうして通じないんだろう、って色んな苦労を経験しました。でも人生って苦労がなければ困難がなければ、それにこしたことはないけれども、もしかしたらね、人間ってそんなに強くないから、全く苦労のない人生なら、傲慢になったり、全く人の気持ちが考えられない人になっていたかもしれない。多いか少ないかの違いで困難は誰にでも起こるし、多いのはそれだけ考える力が養われるんだって、前向きな考えに変わりました。よくお客様から人生相談のお電話をいただくのですが(笑)、過去の苦労があったからこそ、今の言葉が、お客様に届くのかなと思う。

自分を幸せにするのは、自分しかいない。

他人の意見は、「あ、そういう意見もあるんだね」って、視野を広げる参考にするのはいいけど、振り回されちゃダメ。一番ね、自分を幸せにするのって、ほんとに自分しかいないですから。私自身、今だから言えるんだけれどね。よく友達に言われたのが「一緒にいても面白くない」。暗いっていうか、いつも自信がないっていうのかな。でも苦手なことって練習じゃない?私の中では笑顔って最初はただの練習だったんですよ。口角をあげて、目を細めるだけ。でもふと気が付くとそれが自然になってた。だから今悩んでる人は、嘘でもいいから笑顔でいてごらんって思います。そうするとね、何かが変わるんですよね。何か勝手にね、周りが変わってきちゃう。私自身、一番笑顔が苦手のコンプレックスの塊だった。大人しいし、いじめられっ子だった。でも、だから練習した。そしたらそれが本物になってきて、で本物になったら、もう全然考え方が変わっていました。

綺麗になれるのは女性の特権。見た目も、心も、その勇気も、私は応援していきたい。

包み込む優しさとか育てる能力が、女性には元々あるものだと思っているの、全員にね。だから、女性が元気になることが、きっと社会を幸せにする。でも現実はストレスでいっぱい!社会で直面する問題も、女性はいっぱい抱えている。でももっともっと輝くために、それこそ笑顔が性格を変えるように、「綺麗」になると見た目から心も変わる。見た目から勇気さえ変わる。 今も覚えているんだけど、ある時お客様が「ねぇねぇ鈴江さん!ほんとに肌が綺麗になったのよ!」って嬉しそうなの。自分もそうだけど、見た目ってすごいなって。「一緒にいてもつまらない」「暗い」って、要は外見の否定だったんですよね。だから「明るいね」とか「綺麗になったね」っていうのは、多分、その人の人生まで変えちゃう。だから、皆を綺麗に、元気にすることが私の使命。見た目っていうのは、想像を絶するくらい、自分の心にパワーを与えてくれるから。